【米研究】無痛分娩を経験した人には産後うつが少ない!

2014年08月01日 11時30分

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shutterstock
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最近は無痛分娩を選択する人が増えてきているようだ。硬膜外麻酔を使って出産時の痛みを和らげることができるので、母体への負担が少ないとされている。

そうした無痛分娩が主流のアメリカから、無痛分娩には別のメリットもあるというニュースが届いた。なんと、無痛分娩の人の方が産後うつになりにくいというのだ。

「麻酔なし」より14%少なく

米国ノースウェスタン大学のKatherine Wisner医師らが行った調査で、麻酔による無痛分娩をした女性で産後6週間以内にうつを患った人は、麻酔なしの人より14%少ないことがわかった。

ちなみに、麻酔なしの通常分娩を行った人の35%がうつを経験するのだという。

子育て経験のある読者の中には身に覚えがある人もいるかと思うが、産後うつといえば、赤ちゃんの夜泣きやホルモンの変化などからイライラしたり落ち込みやすくなったりと精神的に不安定になる。ほとんどの場合が一時的ではあるが、本人そして家族も辛い時間を過ごすことになる。

分娩疲れ回避がうつ予防に一役?

今回の調査結果について、Wisner医師は「通常の出産の場合、激痛をこらえ、クタクタになった状態で育児を始めることになる。無痛分娩だとそうした状況を避けることができる。それがうつの”予防”に役立っているのではないか」と分析する。

もちろん、今回の研究結果は「すべての女性が無痛分娩をした方がいい」という単純なものではないだろう。しかし、無痛分娩を選択しようかどうか迷う妊婦にとって大きな判断材料になりそうだ。

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