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献血の検査 エイズウイルス防止で新たに
8月1日 8時41分

エイズウイルスに感染した人の血液が献血の際の検査をすり抜けて輸血され、1人が感染した問題を受けて、日本赤十字社は1日から、精度を高めた新たな検査方法を全国で導入します。

献血された血液について、日赤はエイズウイルスに感染していないかどうか検査していますが、去年2月、エイズウイルスに感染した男性が献血した血液が検査をすり抜けて2人に輸血され、このうち60代の男性が感染したことが明らかになりました。
この問題を受け、日赤は、20人分の血液をまとめて調べるこれまでの検査方法から、一人一人の血液を個別に調べる、より精度の高い検査方法を1日から全国8か所のすべての検査施設で導入することになりました。
日赤によりますと、新しい検査方法は、これまでより2、3日早い段階でウイルスを検出できるということですが、感染から6週間程度たたないと検出できず、ウイルスの量が少ない、感染後間もない時期には、検査をすり抜けるおそれがあるということです。
厚生労働省によりますと、ことし3月までの3か月間に献血された血液のうち、エイズウイルスへの感染は20件確認されているということです。
日本赤十字社は「献血での感染を少しでも防ごうと新たな検査方法を導入した。感染に心当たりのある人や検査目的の献血は、絶対に控えてほしい」と話しています。

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