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新疆 “当局寄り”モスクの指導者殺害
8月1日 9時43分

武装グループによる襲撃事件が相次ぐ中国西部の新疆ウイグル自治区で、市民から「姿勢が当局寄り」だと指摘されていた中国最大級のモスクの指導者が殺害されました。

中国国営の新華社通信によりますと、新疆ウイグル自治区、カシュガルにある中国最大級のモスク、エイティガール寺院の指導者、ジュメ・タヒール氏が、7月30日に殺害され、治安当局は容疑者3人のうち2人を射殺、1人を拘束して、「過激な宗教思想の影響を受けた3人が影響力を高めようと企てた犯行だ」としています。
ジュメ・タヒール氏は、中国共産党を支持する中国イスラム教協会の副会長を務めていて、事件のあと、新疆ウイグル自治区トップの張春賢書記も「彼は国を愛し、党を愛し、国家政策の宣伝に力を尽くし、過激な宗教勢力と戦っていた」と功績をたたえました。
しかし、ジュメ・タヒール氏を巡っては、カシュガル市民からは「当局寄りの姿勢で、彼に反発している人も多い」という声も出ていました。
カシュガルでは、この2日前にも地元政府の施設などが襲われ数十人が死傷する事件が起きており、今回、中国当局寄りとされるイスラム教の指導者が殺害されたことで、治安の安定が緊急の課題になっています。

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