危険ドラッグ 手続き省略で初の指定へ8月1日 4時53分
脱法ドラッグと呼ばれていた危険ドラッグによる事件や事故が相次ぐなか、厚生労働省は危険ドラッグに使用されている21種類の成分について、手続きを省略して薬事法で規制できる薬物に指定することを決めました。
手続きを省略して指定を決めたのは初めてです。
ことし6月、東京・池袋で脱法ドラッグと呼ばれていた危険ドラッグを使用した男が運転する車が暴走し、歩行者8人が死傷するなど、危険ドラッグが原因とみられる事件や事故が全国で相次いでいます。
事態を重くみた厚生労働省は、通常の手続きを行わなかったり省略したりして、迅速に薬事法で規制できる薬物に指定する方針を示しています。
31日に開かれた厚生労働省の専門家会議では、危険ドラッグに使用されている21種類の成分について、健康被害を引き起こすおそれがあるとして、これまで指定の際、30日間かけて国民から幅広く意見を求めていた「パブリックコメント」の手続きを省略し、8月中に薬事法で規制できる薬物に指定することを決めました。
厚生労働省は7月、池袋で暴走した男が使用した危険ドラッグについて通常の手続きを行わず「緊急指定」していますが、手続きを省略して指定を決めたのは今回が初めてです。
厚生労働省は「今後も危険性が高いと判断できた危険ドラッグについては、迅速に指定していきたい」と話しています。
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