2014.8.1 05:05(3/4ページ)

佑ちゃん復活投!785日ぶりの勝利「ファンの皆様に感謝」

先発の日本ハム・斎藤佑=QVCマリン(撮影・吉澤良太)

先発の日本ハム・斎藤佑=QVCマリン(撮影・吉澤良太)【拡大】

 12年秋に右肩を故障。右肩関節唇の損傷と診断された。心配する周囲には「大丈夫です」。決して弱音を吐くことはなかった。それでも、初めて経験するリハビリ生活に「このまま野球ができなくなるんじゃないかと。最悪のケースも考えた」と悲壮な覚悟だった。

 つらいリハビリは、斎藤を成長させた。プロ4年目の春季キャンプでは毎日100球近くの投げ込み。肩に負担がかからない投球フォームを模索していく中で、体の構造に興味を持った。トレーナー室に張ってある筋肉の名称表で地道に勉強。「肩にもつながっている」と首の前側の胸鎖乳突筋を鍛えるなど、貪欲にトレーニングを重ねた。

 チームは4連勝で首位ソフトバンクとのゲーム差は8に縮まった。逆転優勝のキーマンとして斎藤の名を挙げた栗山監督は、「アイツが勝てばチームは前に進む。よく粘った。感動しました」と熱く語った。斎藤も、抱いている目標がある。「(杉谷)拳士とよく話しているんです。優勝旅行でハワイに行きたいねって」。チームがリーグ制覇した2012年は、開幕投手を務めたが、後半戦は白星がなく5勝8敗。ハワイV旅行を心から楽しめなかった。

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