今日、ニューヨーク株式市場が急落しています。これを書いている引け前30分の時点でのダウ工業株価平均指数は－1.85%、S&P500指数は－1.76%、ナスダック総合指数は－1.62%となっています。

なぜマーケットが急落したか？　という点ですが、昨日、第2四半期GDPが＋4%と発表されるなど、このところの米国経済に関するデータ・ポイントはおしなべて良かったです。

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連邦公開市場委員会（FOMC）でも、特段悪い材料はありませんでした。

これでもか、これでもか！　という風に良いニュースが続いているにもかかわらず、マーケットが上昇しあぐねている……買い疲れ感が（ちょっと仕切り直ししようか？）という投資家の消極的態度につながっているというわけです。

アメリカ市場が開く前に、既に欧州の主要株価指数は大幅安で取引され、それに呼応する形で米国の先物も安かったので、今日の株安はアメリカのザラバ中に何か売り材料が出たからでは無いと思います。

アルゼンチンのデフォルトやウクライナ情勢を指摘する向きもありますが、それらはアメリカ株式市場を突き動かすだけのインパクトに欠けています。

むしろアメリカの経済が良いことが確認されたので、今後米国連邦準備制度理事会は：

１．FRBのバランスシートに載っている4.1兆ドルの債券類の処分をどうする？
２．政策金利であるフェデラル・ファンズ・レートを、何時から引き上げる？

という二つの問題に答えてゆかなければいけないわけで、この「いよいよ来るべきものが、来た」という諦観こそが（夏休みでビーチに行く前に、一旦、外しておこうか？）という心の動きにつながっていると説明した方がしっくりくると思います。