【ニューヨーク=山下晃】ソフトバンクが買収を検討している米携帯電話4位のTモバイルUSに対し、フランスの新興通信会社イリアッドが買収提案を行っていたことが31日、分かった。米ダウ・ジョーンズ通信が報じた。
報道によると、買収資金の調達方法などは不透明だという。TモバイルUSの時価総額は約250億ドル(約2.5兆円)なのに対しイリアッドは約160億ドルと規模の面で劣っている。
ソフトバンクはTモバイルUSの親会社独ドイツテレコムと買収で大筋合意。子会社で米携帯3位のスプリントを通じTモバイル株を取得する方針。資金調達の枠組みも確保している。
ただ、米国市場において携帯電話会社の寡占化が進むことへの警戒感などから、米連邦通信委員会(FCC)などの当局からの承認には時間がかかるとみられている。
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