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<伊東→下田40キロ漂流>男性会見「生きることだけ考えた」

(2014/7/29 14:26)

 「自分は仲間を信じて生きることだけを考えた」―。伊東市新井の汐吹公園北側の海岸で27日、シュノーケリング中に行方不明となり、約40キロ離れた下田市白浜の砂浜で20時間後に救助された神戸市の会社員の男性(29)が29日午前、下田市内の病院で会見し、生還を振り返った。
 「近くを通る船の音が何度も聞こえた」。男性は漂流中、近くに救助のためと思われる船が近づくのを音で10回程度確認したが、いずれも遠ざかっていったという。
 「助かると期待したのに船が遠ざかってしまうと精神的ショックが大きい」「最後の方は自分の中で期待を高めないように努力した。『生きること』に専念した」と語り、一喜一憂しないようにした、と明かした。
 28日には会社の同僚や両親が見舞いに訪れた。同日夜は「まだ興奮しているのか寝付きは良くなかったが、十分睡眠は取れた」と話す。食欲は戻ったが、喉の痛みがあるため、29日の朝食はおかゆだけ。「今やりたいことは」と聞かれ、シュノーケリング用のマスクの日焼け跡がくっきりと残る顔で、「焼き肉に行きたい」と笑って答えた。病院によると、男性は30日にも退院できる予定。
 男性は27日、汐吹公園の海岸から約800メートル沖にある手石島に向け、仲間と泳いでいる最中に足がつり、あおむけになって漂流。28日午前に下田市の白浜海岸にたどり着いたところを監視中のライフセーバーが見付け、救助した。

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