エボラ出血熱 最高の警戒レベルに8月1日 6時16分
西アフリカの3か国でエボラ出血熱の感染が過去最悪の規模で続いている事態を受けて、アメリカの疾病対策センターは警戒レベルを最も高いレベルに引き上げ、3か国への不要な渡航を控えるよう勧告しました。
エボラ出血熱はエボラウイルスが引き起こす致死率が極めて高い感染症で、ことしの3月以降、ギニア、リベリア、それにシエラレオネの西アフリカの3か国で過去最悪規模で感染が拡大しています。
アメリカのCDC=疾病対策センターは、感染の拡大を防ぐためだとして、7月31日に警戒レベルを3段階のうち不要な渡航を控えるよう勧告する最も高いレベルに引き上げました。
また、感染拡大に対応するために3か国に渡航する必要のある医療従事者などに対しては、患者の汗や血液などに接触しないよう注意を呼びかけています。
CDCのトム・フリーデン所長は「エボラ出血熱への感染で、すでに多数の命が失われている。感染拡大の収束は容易ではなく、数か月かかるだろう」とする声明を発表しました。
そして、30日以内にエボラ出血熱の専門家50人を3か国に派遣する考えを明らかにしました。
一方、アメリカでは来週、オバマ大統領がアフリカの51か国の代表を招いた首脳会議を予定していますが、リベリアとシエラレオネの大統領は事態の対応に専念するために出席を取りやめ、外交にも影響が出始めています。
また、西アフリカの3か国でエボラ出血熱の感染が広がり続けている事態を受けて、ヨーロッパでもフランスとドイツの外務省が31日、自国民に対してこれらの国への不要不急の渡航を控えるよう勧告しました。
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