この吉呑みがちょっとした話題となっている。筆者もさっそく、都内の店舗を訪れてみた。
ちょっと飲みに“居酒屋”吉野家はいかが?
訪れたのは、世間が楽しく飲みに興じているであろう金曜の20時頃。昼間は何の変哲もない吉野屋なのだが、確かに赤提灯がぶらさがっており、看板も出ている。“居酒屋”吉野家は、2階で営業しているようだ。
看板を発見
店に入り、牛丼をかきこんでいるお客の横を通り過ぎて階段を上がると、空気は一変。にぎやかな話し声がそこかしこから聞こえて来る。1階と大きくは変わらないおなじみの店内には、4人掛け、2人掛けのテーブル席もあり、赤ら顔の男性グループなどがビール片手に語らっている。カウンター席にはもちろん、おひとりさまの姿も。ほぼ満席だ。
卓上には、いつもの牛丼メニューに加え、吉呑み用メニューが置いてある。
卓上には、丼系メニューも
ドリンクは、瓶ビール(410円)、生ビール、角ハイボール、チューハイ、梅酒(以上350円)、冷用酒(340円)、焼酎(300円)、ホッピー(200円~)、ソフトドリンク(120円)と並んでいる。カクテルなどはないが、ちょっと一杯…には十分な種類とお手ごろな価格だ。
そしておつまみを見てみると、吉野家ならではの牛皿(250円~)に加え、牛すじ煮込み(350円)、まぐろ刺身(300円)、玉子焼(200円)、枝豆(150円)など、居酒屋らしいメニューも用意されている。どうやらフライヤーが導入されているようで、フライドポテト(200円)や海老フリッター(250円)などの揚げ物も。
さらに、階下には通常営業の吉野家があるので、牛丼などを注文することもできる。軽いおつまみから、がっつり丼ものまで、選択肢は幅広い。
筆者が注文したのは、生ビールと牛皿、枝豆、海老フリッター。これでちょうど1,000円だ。牛皿はいつもの吉野家の味。おそらく冷凍食品であろう枝豆と海老フリッターは、これといっておいしい訳でもないが、揚げたての海老はビールとよく合う。やはり温かいつまみはうまい。
これで1,000円
長居する雰囲気ではないが、サクッと飲んで帰るには十分ではないだろうか。一品一品の量が多すぎないので、おひとりさまでも数品つまめる。空腹のときは「まず牛丼から…」なんて選択肢もある。テレビもあり、店内は禁煙だが喫煙室が別途設けられているので、案外快適だ。何と言っても気軽に入れるので、仕事帰りの“ちょい飲み”には十分使える。
ちなみに、現在キャンペーン中らしく、瓶ビールは350円、生ビールは310円だった。
閉店間際の店内。テレビもあり、居心地は悪くない
2014年7月時点で営業している吉呑みは、西五反田一丁目店、東京駅八重洲通り店、JR 神田駅店の3つ。営業時間は、平日17時30分(JR 神田店は17時)から22時30分まで。今後も、2階客席のある店舗を中心に展開していくそうだ。
※表記価格はすべて税込。