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 大阪弁護士会は今月から、裁判員裁判を疑似体験できるゲーム「スイートホーム炎上事件」を、スマートフォンのアプリでも無料公開を始めた。約2年前に無料公開したパソコン版が3万5千回以上ダウンロードされる「ヒット作」となったためで、同会は「気軽に裁判の仕組みを理解できる」と幅広い利用を呼びかけている。

 ゲームは同会法教育委員会の飯田幸子弁護士が中心に開発。プレーヤーが裁判員の1人となり、被告が無罪を主張する放火事件を審理する。法廷で被告や証人に質問したり評議で意見を述べたりする場面で、どんな選択肢を選ぶかによって有罪・無罪が決まる。

 裁判官への聞き取りなどに基づいた手続きのリアルさが売り。飯田弁護士は「エンターテインメント性がありながら法律知識を得られる」と話す。判決までの所要時間は約2時間だが、データを保存して途中から遊ぶこともできる。ダウンロードは同会のホームページ(http://www.osakaben.or.jp/web/saibangame/)などから。