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 大阪府警が街頭犯罪などの認知件数を少なく公表していた問題で、大阪市の橋下徹市長は31日の定例記者会見で、「府警には僕自身がかなりプレッシャーをかけた」と述べ、大阪府知事時代の「街頭犯罪ワースト1返上」の方針が一因になったとの認識を示した。

 橋下氏は「現場がプレッシャーを感じて虚偽の報告をした事実はあると思う」と認めたうえで、「府民をだますことはあってはならない」と府警を批判。「当時の大阪府のトップとして府民におわびしないといけない」と陳謝した。

 橋下氏は2008年の知事就任後、街頭犯罪ワースト1返上の方針を表明。府警は08~12年に刑法犯の認知件数を約8万件過少報告し、10年にワースト1を返上したとしていた。実際はワースト1のままだった。