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 村山富市元首相は25日、東京都内で講演し、安倍晋三首相が就任当初、植民地支配と侵略へのおわび、反省を示した「村山談話」を見直す趣旨の発言をしたことについて、「聞くに堪えない。言う必要があるのか」と批判した。村山氏は談話は「国際的な定説になっている」として、「談話を否定することは国際的なひんしゅくを買う」とも指摘した。

 安倍首相が集団的自衛権の行使を解釈改憲で可能にしようとしていることについても、村山氏は「解釈改憲なんて絶対にダメだ。そんなことを認めたら憲法の意味がなくなる」と反対する姿勢を強調した。(江口達也)