米Facebookは7月31日(現地時間)、“残りの50億人”をネットにつなげるプロジェクト「Internet.org」の取り組みとして、Facebookを含む13のサービスをデータ課金なしで使えるモバイルアプリ「Internet.org」を発表した。まずはアフリカのザンビア共和国で公開した。
このアプリは、Androidとフィーチャーフォン向けで、ザンビアの通信キャリアAirtelに加入するユーザーのみがInternet.orgのサイトあるいはFacebookアプリ経由でインストールできる。
アプリから起動する13のサービスを利用する場合はデータ課金されず、それ以外のWebサイトなどのリンクに飛ぼうとすると課金されるという警告が表示される。無料で使えるのは、Facebook、Facebook Messenger、Google検索、Wikipediaの他、ザンビアのニュースメディアや天気予報、健康情報サービス、求人サイトなど。
Internet.orgプロジェクトは、昨年8月にFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが現在インターネット環境を持たない世界中の人々をネットにつなげることを目標として立ち上げたプロジェクト。
ザッカーバーグCEOによると、この1年間、目標実現のために世界各国の通信キャリアと協力し、これまでに300万人のネットへの接続を可能にしたという。
ザンビアでは現在、人口の15%しかネットにアクセスできていないが、Internet.orgアプリですべての人がネットに接続できるようになるとしている(Airtelへの加入とモバイル端末の購入が可能であれば)。世界銀行によると、ザンビアの2012年の人口は1408万人。
ザッカーバーグCEOは「これはFacebookとInternet.orgのミッションを実現するための大きな一歩だ。ザンビア以外の国にも基本的なサービスを無料で提供できるようになることを楽しみにしている」と語った。
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