虐待といえるような虐待を受けてたわけじゃないけど、何かあれば私が怒鳴られていた。
「こいつには何言ってもいい」みたいなノリ。
テレビ的に言う「イジリ」。
私には苦痛でしかないけど、サンドバッグ根性が染み込んでた私は嫌われたくない一心で何言われてもヘラヘラしてた。
二十代になって変化が訪れた。
一人暮らしをはじめ自由を得て、会社でも心穏やかに仕事が出来た。
やっぱり社会は違う。狭い世界の家庭内や学校とは違うんだと思ってた。
でも違った。甘かった。
私がサンドバッグにならずに済んでたのは、私の先輩が守ってくれていたから。
私の前にいた何人かの先輩は責任感が強く、仕事仲間への思いやりも強かった。
私の事も気にかけてくれていた。
先輩達は権限が強かったので私をサンドバッグする人も居なかった。
でも先輩達は次々と辞めた。最近とうとう一番仲が良かった先輩が辞めた。
するとどんどん目をつけられるようになった。
意地の悪い上司に仕事を押し付けられまくった挙句、イチャモンつけて役立たず扱いされたり。
前から私が気に入らなかった先輩に呼び出され、特に問題ないのに私の仕事態度についてやはりイチャモンつけられた。
転職しようと思う。
こんなに目をつけられるのは私にも大いに原因があると思う。
グズで要領が悪く、弁も立たない。そしていつもヘラヘラしてるので、これにイライラする人も居ると思う。
サンドバッグも殴られ続ければいつか壊れる。
もういっそ死のうかと思うことも稀にあるけど、サンドバッグが一つ消えたところで悲しむ人は居ないんだろうなと思い虚しくなる。
殴り返したことはある? 酷なようだけど殴り返す(物理的じゃなくて嫌なときには反論するなど)ことができないと環境を変えてもサンドバッグはサンドバッグのままなんだよな
「雉も鳴かずば撃たれまい」って諺を知ってるか?
知らない。 どういう意味?
普段から撃たれて危険な目に遭っている雉が 「もしや鳴かずに静かにしていれば難を逃れられるのでは…?」 と知恵をめぐらせてみたが目視されればやっぱり撃たれるので無意味だった...
意味、違くね?
そんなネタを信じるなよw 本当の意味は「山登りのときは同行者に何も言わずに雉撃ち(排泄行為の隠語)するな」という意味だからな。