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31 Jul 2014 14:46

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好調なのは「アナ雪」だけ…出版物販売額が激減

読売新聞 7月25日(金)19時10分配信

 2014年上半期(1〜6月)の書籍と雑誌を合わせた出版物販売額(推定)が、前年同期比5・9%減の8267億円で、落ちこみ幅としては1950年の集計開始以来最大だったことが分かった。

 上半期としては1983年とほぼ同じ販売額となる。25日、出版科学研究所が発表した。

 部門別では、書籍が同5・5%減の4094億円、雑誌が同6・2%減の4173億円。同研究所によると、爆発的なヒット作がない上、4月からの消費税率アップで、出版物への消費意欲が冷え込んでいるという。書籍では、アニメ映画「アナと雪の女王」が大ヒットした影響で、児童書部門のみが好調だった。コミックスは健闘したが、雑誌は低調だった。

 2013年の年間販売額は、ピーク時(1996年)の約4割減の1兆6823億円にまで縮小していた。出版科学研究所は、「書籍は娯楽分野が売れず、雑誌は読者が高齢化している。下半期も好転する要素が見当たらず、出版市場はどうなってしまうのか」と話す。

最終更新:7月25日(金)19時10分

読売新聞

 

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