初の技適通過Firefox OS端末「Flame」の技適マークがおかしいようです
Firefox OS搭載端末としては初めて技適マークを取得した中国T2Mobile製スマートフォン「Flame」が7月28日に発売されました。
現在のところ、Yahoo!ショッピングのOSSストアのみでの販売となっており、購入者第一陣の元には届き始めているようです。
Flameの技適マーク。
なんか見た瞬間にがっかりというかなんとも、な貼られ方w pic.twitter.com/TlNjeKgLo7
— ysk_knd (@ysk_knd) 2014, 7月 31
電池パックを外したところに技適マークのシールがあるらしいのですが、技術基準適合認定(写真左:認定番号AD14-0060201)と技術基準適合証明(写真右:認定番号201-140201)の技適マークが別々に貼付されており、認定番号からオランダの登録外国適合性評価機関TELEFICATION B.V.が認証業務を行ったことがわかります。しかし、右側の技適マーク、ちょっと変じゃないでしょうか?
- 技術基準適合認定:
- 電気通信事業法で定められた電話回線への接続仕様を満足している証。[T]記号(Telecom)等で表される。旧JATE管轄。
- 技術基準適合証明:
- 電波法で定められた無線送信特性が基準を満足している証。[R]記号(Radio)で表される。旧TELEC管轄。
そう、私の眼が悪いのか、Flameの右側の技適マークには[R]ではなく[J]とプリントされているように見えるんですよ。[J]って何ですかね……。
この記号については特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則の別表様式第七号および第十四号で決められており(インターネット上には公開されていないのでTELECのページを参照)、この様式に沿っていない技適マークは有効ではありません。
総務省東北総合通信局電波環境課にも確認しましたが、本来[J]記号は存在しないそうで、逆にメーカーと総務省本省への通報をお願いされてしまいました。
BlackBerry OS 10 の「ニセ」技適マークのように、そもそも技適を取得していないのに虚偽表示しているというわけではなく、単なるミスプリントに思われるので大事には至らないでしょうが、端末回収か技適シール送付くらいはする破目になるでしょう。キヤノンが複合機でシール送付をした事例がありますが、本来はメーカーや認証機関が貼付すべきものなので法的にどうなんでしょうか。
開発者向け端末ということで、いっそ電磁的表示にしておけばUSB接続からのパッチ適用で修正も容易だったのでしょうが、何を思ったのかシール表示にしてしまったのだから仕方ありません。初の技適通過端末としては出鼻を挫かれてしまった感がありますね。
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