2014-07-31

だめかもしれない

仕事もひと段落して、ビール飲んで酔ったから書く。

今まで迷ったことはあったけど、それは複数選択肢でどれにするのかという悩みであって、今とは違う。

今はどう生きればいいのかわからない

妻が死んだ。お腹の子も一緒に死んだ。

まりに突然で、朝見送ったときつわりはあったけれども、元気だったのに、死んだ。

病院に行ったときには、もうすでに息絶えていた。

薄目を開いてこっちを見ている。

泣き叫ぶことしかできなかった。

本当に、何もかも信じられなかった。

妻が死んだことも、自分がなんでここで泣いているのかもわからなかった。

嘘であって欲しかった。

本当に嘘であって欲しかった。

妻は子供が生まれるのを心底楽しみにしていた。

ありがちなのかもしれないけれども、生まれる前から男の子でも女の子でもいいように二つ名前を考えた。

女の子だったら眞子はどうかな?

あと、男の子だったら春馬は?

と妻。


眞子はいいと思うよ。

でも春馬はちょっとなー。

なんかいまどきっぽいし。

伊織は?

と俺。



伊織なんて変な名前なんて言ってたくせに、翌日には男の子だったら伊織ねなんて言ってくるから、こっちはたまったもんじゃない。

ベビーカーもいるよね、アプリコットってメーカーがいいらしいよ、あと他にもベビーベッドとかいろいろ買わなきゃね。

あんたに似たらキツネみたいになりそうだから嫌やわーとクスクス笑いながら言った。

そのあとのお通夜告別式の準備も、非日常すぎて全く現実感がわかなった。

多くの人たちが来てくれた。

妻の友人や会社の同僚、上司、俺の友達が泣いているのを見て、やっぱり現実なんだと自分も泣いた。

なによりもそんなみんなを前にして、何も反応しない妻は、生きているみたいなのに、やっぱり死んでいた。

いつもみたいに、半目を開けた間抜けな顔だった。

一週間、仕事休み事故の時に居合わせ医師の方にお礼を言いにいき、少しでも事故の内容を詳しく知るために警察に行った。

でも、ただただ、つらい現実を知るだけだった。

妻が死んでから仕事が忙しくて、こんな時に何やってんだろうと思いながら、働いて、とりあえず、今日一段落たからこれを書いている。

ただ、そこにいてくれることが、どれだけ自分のことを支えてくれいてだろうと、今さらながら思う。

とびきり美人でもない。

料理だってたいしてうまくない。

俺が仕事に出かけるときは寝ている。

帰ってきても横になりながらテレビ見てる。

口を開いたら憎まれ口ばっかりだし、自分勝手なところもあった。

でも、普段は当たり前すぎてわからないその存在が、いてくれるだけなのに、その存在は間違いなく俺に生きる意味を与えてくれていた。

俺が世の中にいていいということを、家族以外で唯一肯定してくれていた人だと、今はそう思う。

仕事から帰ってきて、真っ暗な部屋に入り、電気をつけても、

当たり前の存在だった妻は、そこにいない。

もう、どうやって生きていけばいいのかわからない。

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