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【大リーグ】

岩隈、日米通算2000イニング「自信になる」 連続無四球はストップも9勝目

2014年7月31日 紙面から

◇マリナーズ5−2インディアンス

 節目の試合を白星で飾った。マリナーズの岩隈久志投手(33)は29日、敵地クリーブランドでのインディアンス戦で7イニング6安打2失点と好投し、9勝目(5敗)をマークした。4回を投げ終えた時点で日米通算2000投球回を達成し、共同電などによれば、岩隈は「全然知らなかった。ここまで来られたのは自信にしていいと思う」と、驚きつつも喜んだ。1回に与えた6試合ぶりの四球で、連続無四球は35イニング2/3でストップしたが、ロードでは14戦連続の連続負けなしとなった。

 記念すべき節目は、完璧なアウトで達成した。4回2死。チゼンホールを2球で追い込むと、91マイル(約146キロ)の高めのつり球で3球三振。この時点での日米通算2000投球回(日1541、米459)到達を知らなかった岩隈は、右腕を振って投球フォームを確認し、考え込むような表情でベンチに戻った。

 「(記録は)全然知らなかった。ここまで来られたのは自信にしていいと思う。この先も長いイニングを投げていけるように、けがをしないようにやっていきたい」。岩隈は目を丸くしつつ、笑顔で語った。

 あらためて制球力に光が当てられた試合でもあった。1回2死からブラントリーに対し、今季3度目のカウント3ボール0ストライクとすると、ストレートの四球。7月に入って初めて打者を歩かせ、連続無四球は35イニング2/3(5試合)でストップ。2010年にクリフ・リー(現フィリーズ)が樹立した38イニングの球団記録にはわずかに届かなかった。

 マクレンドン監督は「あいつが歩かせるなんて、ちょっとガッカリ」と冗談を飛ばし、試合を中継した米放送局FOXのマニング解説者も「イワクマの四球なんて、レアなものが見られた」と評したほど。ただ、制球が良く、かつ三振も奪える投手を示す「奪三振/与四球率」は依然としてメジャー断トツの10・44。2位ヒューズ(ツインズ)の9・42を大きく引き離しており、安定感は際立っている。

 途切れた記録があれば、継続した記録もあった。これで昨年7月20日からロードで14戦連続負けなし(9勝、防御率2・17)で、これは球団で2番目に長い記録だという。敵地で無敵の秘訣(ひけつ)を聞かれた背番号18は「正直なところ、その記録も知らなかった。理由はさっぱり分からない」と苦笑した。

 チームもポストシーズン(PS)進出に向け、ワイルドカード2位のBジェイズに2ゲーム差でピタリ。「先発としてしっかりやっていけば、勝利も転がり込んでくるだろうし、チームも乗ってくると思う」。“精密機械”の右腕は、メジャー3年目で初のPSに向けて一直線だ。

 

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