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【プロ野球】

歳内プロ初勝利

2014年7月31日 紙面から

3回途中から登板した阪神・歳内宏明はピンチを断ち切る=甲子園(田中太一撮影)

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◇阪神5−4ヤクルト

 阪神が逆転勝ちで連敗を3で止めた。1−3の4回に今成の適時二塁打などで同点。さらに鳥谷の2点適時打で勝ち越した。4回無死満塁を無失点で切り抜けた歳内がプロ初勝利。ヤクルトは石山が踏ん張れず、守備のミスも響いた。

     ◇

 キャプテンとしての面目を保った。阪神は4回、今成の二塁打で同点に追いついき、なお2死二、三塁。鳥谷が中前に2点適時打を放ち、チームの連敗を3で止めた。

 「チャンスだったから積極的にいったのが、良い結果に結び付いた。(表に)1点でしのいだことで4点につながったと思う」。こう振り返る鳥谷が、自身そっちのけで、ヒーローの1番手としたのが、一緒にお立ち台に上がった歳内だ。

 4回、先発の二神が3点目を失った直後、無死満塁でマウンドを引き継ぎ、投手の石山を見逃し三振、山田を空振りの三振、森岡を二ゴロに仕留めた。「腕が振れていたので、何とかしてくれると思った」と鳥谷は、ピンチを脱した投球を称えた。

 11年夏、福島・聖光学院のエースとして甲子園を沸かせた右腕は12年から数えて、1軍はこの日が10試合目。プロ未勝利だったが、最速147キロを計測した投球で初勝利を手にした。

 「うれしいけど、1イニングしか投げていないので…。真っすぐでファウルや空振りが取れたのがひとつ(の収穫)。次の試合からも一つ一つ、やっていきたい」。高校時代はスプリットが代名詞だったのが、プロ3年目での成長を証明した。

 和田監督も連敗を止めたことよりも、新戦力の台頭を喜んだ。「春先とは球が全然違う。厳しいところでいってくれれば(先発の)チャンスも出てくる」と、これから必要になる若手の力を楽しみにしていた。 (中山隆志)

 

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