延長11回、巨人・亀井義行(9)がサヨナラホーマーを放ちナインに迎えられる=京セラドーム(金田祐二撮影)
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◇巨人3−2DeNA
巨人がサヨナラ勝ちした。2−1の9回に失策で同点とされたが、延長11回に先頭打者の亀井が右越えに6号本塁打を放ち、試合を決めた。DeNAは粘りを見せたが、5番手の万谷が踏ん張れず、連勝は4で止まった。
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またしてもチームを救った。巨人・亀井が延長11回にサヨナラ弾。2ボールからの3球目、ストライクを取りにくる真っすぐだけを狙い済ました。「集中して、しっかりとらえることだけ考えていた。完璧だった」と振り返る一打は、右翼手の梶谷も、すぐに追うのをあきらめた。
チームは勝利目前の9回に片岡の悪送球で同点に追いつかれ、延長戦に突入していた。打線は4回以降7イニングで、わずか2安打。亀井自身も11回の守備で悪送球を記録し、「守備でやっちゃってたんで、自分で決めたろうと思っていた」。悪い流れをすべて忘れさせる一撃を派手にかました。
京セラドーム大阪の延長戦で決勝ホームランを打つのは今季2度目だ。キャンプ中の右手指骨折から復帰した5月31日のオリックス戦。9回まで無安打無得点に抑えられていたチームを救い、自らの“開幕戦”を飾ったのだ。調子を落としていたチームはそこから交流戦優勝へ突き進み、亀井は交流戦MVPに選ばれた。
2カ月前と同じように、低調なチームをよみがえらせる一発になった。7月の成績を10勝10敗の五分になんとか戻し、8月は本拠地の東京ドームから仕切り直せる。川相ヘッドコーチは「最後は亀井が救ってくれた」と安堵(あんど)の表情。原監督も「よく決めてくれた。もう1人、亀井がいないかな」と冗談交じりに最大級の賛辞を贈った。 (小林孝一郎)
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