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【大相撲】大関豪栄道「大和魂を貫く!」 次の目標は優勝2014年7月31日 紙面から
大相撲名古屋場所で12勝3敗の成績を残した関脇豪栄道(28)=境川=の大関昇進が30日、名古屋市中区の愛知県体育館で行われた秋場所(9月14日初日・両国国技館)の番付編成会議と臨時理事会で正式に決まった。新大関誕生は2012年春場所後の鶴竜以来、日本人力士では11年九州場所後の稀勢の里以来となる。豪栄道は同日、愛知県扶桑町の境川部屋宿舎で伝達式に臨み「大和魂を貫いてまいります」と口上を述べた。 日本人大関としての熱い決意と力を短い言葉に込めた。 「これからも大和魂を貫いてまいります」 午前9時57分。協会の使者を迎え、関係者や報道陣でごった返す宿舎に豪栄道のハッキリとした大きな声が響き渡った。予告通り四字熟語は使わず、男らしさあふれる口上。「短く自分の気持ちを伝えたかった。よくできたと思います」晴れ舞台を終えた豪栄道が照れ笑いを浮かべた。 大和魂−。辞書を見ると、「日本民族固有の精神。勇猛で潔いことが特性」とある。その言葉を用いた理由を「日本人の我慢強さや潔さなど、いろんな意味がこもっているので選んだ。自分自身に大和魂は一番必要」と説明した。名古屋場所で2横綱2大関を撃破。12日目の日馬富士戦で痛めた左膝は半月板損傷の疑いのあった手負いの状態でも戦い抜き、終盤で3連勝した。並外れた精神力を持つ豪栄道にはピッタリの言葉だった。 師匠の境川親方(元小結両国)、おかみさんと相談して決めた口上は10回以上も練習した。それでも「初めてのことなので緊張しました」と苦笑いを浮かべたが、境川親方は「大和魂は私も好き。言葉が少ない中でも言うことはズバッと言う男だからよかったのでは」と満足そうだった。 親方にとっても弟子の大関昇進は運命だったのかもしれない。境川親方が2003年に下の名前を秀昭から豪章に変えた時、姓名判断の女性に「数年後、『豪』に縁のある人が絶対来る」と言われた。2年後に沢井豪太郎(豪栄道)が入門し「ゾクッときた」と懐かしむ。自身の52歳の誕生日に弟子の大関昇進が決まり「相撲の神様が見てくれていたんだな」と感慨深げだった。 喜びに浸る一方、大関の重みに豪栄道は身を引き締めていた。「ついにその時が来た。ここ一番で力の発揮できる力士が大関。そういう精神力の強い力士を目指したい」秋場所はモンゴル出身3横綱に日本人3大関が挑む構図となるが「横綱だけじゃなくどんな力士にも負けたくない。次の目標は優勝です」大関に落ち着くつもりはない。初めての賜杯、そして横綱へ。大和魂を忘れず、豪栄道が新たな道へと歩みを進める。 (永井響太) PR情報
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