価値のない話

「夢と違うじゃねえかよお!」

初心者こそ確認したいブログとعنوانの話

 書き出しなんて気にしてたら文章なんて何も書けない。一回書いてみて気に入らなかったら訂正すればいいだけの話なんで、適当に思いつくところから書いてみればいいと思う。書くことがないんだったら書かなくていいと思う。書くことに義務があるわけじゃないんだし。

f:id:zeromoon0:20140731173841j:plain

 そんなわけでブログ論みたいなのが流行っているのでちょい乗っかります。個人的にこのブログはRPGに出てくる裏通りのようなところにひっそり立ってる怪しいアイテム屋みたいなものをイメージしています。「よりよく生きるには」とか「お金はこうやって儲ける!」みたいなそんな健全な話よりも「あやしい薬」みたいな変なものを売っていたいです。一番近いのがムジュラの仮面のマニ屋です。

 

 そんな盗品も扱うようなマニ屋みたいのが書いているわけなんですが、よく「ブログのアクセスアップのコツ」みたいなのに「タイトルと書きだしを工夫しましょう」みたいなのがあるわけ。でも日本人の悪いところは、「工夫しましょう」って言ってるのにお手本を真似するだけで何の工夫もないところね。「たったひとつの○○の方法」とか「○○した結果wwwww」みたいなのも最初の一つ二つは斬新だったんだろう。でも何度も同じ手法が使われていくうちに陳腐化してしまうのは仕方がない。しかも陳腐化を加速させているのは、よくわからない人が真似をして使っているところにもある。小学生が作文の授業で「かぎかっこを使って会話文から始まると工夫が見られます」と習ってみんなかぎかっこで始めるみたいなものだ。みんなが同じようにやったら、それは「工夫」ではない。

 

 ちなみに、ブログタイトルの「عنوان」とは、翻訳サイトで「タイトル」をペルシア語にしただけで特に意味はない。だけど「何コレ?」って思ったらクリックするでしょ。そしてここまで読んで「なんだ意味はねえのかよ」ってムカつくわけでしょ。でも「わけのわからないもの」はクリックしたくなるのが人間なのよ。テンプレートなブログタイトルを付けまくっていてもアクセス数は変わらない。「これ何だ?」って思うようなタイトルがやはり秀逸なタイトルなのだと思うけれど、一歩間違えると「煽りタイトル」になるから注意が必要。

 

 あと、自分は「ブログ初心者ですみません」という言葉があまり好きではない。はてなは独特の雰囲気があるから「はてな初心者」ならわかるけど、「ブログ初心者」って何だろうって思う。ブログのカスタマイズなど技術面を指して「初心者」というのであればわかるけれど、文章の構成や記事の題材選びに初心者もクソもないと思う。そこはアイディア勝負の世界なので、練習は必要だけれども情熱さえあれば基本誰でもブログは書ける。逆に言うと「誰でも書けてしまう」。自分で読む日記に対して「日記初心者ですみません」みたいなことは絶対書かないし、小学生の作文でも「作文初心者ですみません」とか文通相手に「手紙の初心者ですみません」ということもない。ネームバリューなどはあるけれど、基本的にプロもアマも同じ土俵で戦えるのが、インターネットの世界だ。だから、ブログを公開した時点で「プロ」として認識されてしまう。

 

 言いたいことがあれば不器用な言葉でも伝わるけれど、言いたいこともないのに注目だけ集めたいなんて虫がいい話はそんなにない。露骨に「金くれよ」を裏返しに発言して稼いでいる人もいますが、おそらく「初心者です」と言う人はそういうことはしないと思う。ただ自分に自信がないのであれば、ブログをやめたほうがいいと思う。モノを表現するって言うことは、自分を切り売りすることだと思うからものすごい精神力が必要。自分の作品を全否定されてもショックを受けない心が創作や表現をする人の基本なのね。だから常に余裕をかまして、堂々としているくらいでないと空気に飲まれる。自分自身をいつでもしっかりと持つ。これがインターネットの海で生き抜く大事な秘訣。文章書くのって、意外と大変なんだよ。

 

 あと文章力アップとかいうのであれば、自己啓発みたいな本を読むよりも著名人のエッセイ集などを読んだ方がいいと思う。内容もそうなんだけど、そこから話の切り口や文体の特徴などをしっかり吸収してみるといいと思う。そうやって何人かの分析をしたほうが、格段に文章に対する様々な視点が養われると思う。遠回りが一番の近道、これ当たり前。

 

 というわけで、結局「アクセスアップしたかったら炎上記事をひとつ書けばいい」という結論です。「有名税」と言う言葉を平気で使う人たちとやりあう覚悟があるなら、その先に進めばいい。楽しいと言えば楽しいだろうけど、修羅の道と言えば修羅の道だ。はてブでやれば何を書いてもネガコメは着くし、どこに行っても変なことを言う人は一定数いる。インターネットは顔が見えない分、言葉の威力は絶大だ。凶悪な言葉は人を傷つけるけれど、だからこそ伝わるいたわりの言葉も大きい。要は、自分のセンスで自分にしか書けない自分らしいブログを作っていってほしいなぁと思いました、まる。