アルゼンチン国債格下げ 一部債務不履行7月31日 6時37分
大手格付け会社の「スタンダード・アンド・プアーズ」は30日、アルゼンチンの国債の格付けを引き下げ、一部の債務が期限までに履行されなかったことを意味する「SD」としました。
スタンダード・アンド・プアーズは、アルゼンチン国債の格付けについて、これまでの「CCC-」から「SD」に引き下げました。
これは、一部の債務は履行されなかったものの、ほかの債務については支払いが継続される見通しであることを意味するものです。
アルゼンチンは、アメリカの連邦最高裁判所が示した判断によって、アメリカの投資ファンドに債務の全額を返済しなければ、ほかの債権者が保有する国債の利払いができない状況になりました。
このため、ファンド側との協議を続けていましたが、解決策は見いだせず、スタンダード・アンド・プアーズは、アルゼンチンが期限までに利払いができないと判断し、今回の格下げを発表したものとみられています。
協議を仲裁してきた弁護士は30日、「両者は合意に至らなかった。非常に残念な結果で、アルゼンチン国民にとっても大きな不利益だ」という声明を発表しました。
アルゼンチンは2001年に債務不履行に陥り、長年、国際的な金融市場で国債を発行していないため、市場関係者の間では今回の格下げによる影響は限られるという見方が大勢です。
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