レジーのブログ

「歌は世につれ、世は歌につれ」でもなくなってきた時代に。

君と夏フェスと恋と人気者

夏の野外で聴く音楽の素晴らしさ

司会者「この前の週末はTLがフジロックで溢れてましたね」

レジー「みんな楽しそうだったね」

司会者「フェスの夏到来ということで」

レジー「僕は今週末のTIFまで我慢です。でもこの前の土曜日、フジには行かなかったけど野音に行ったんですよ。最高だったよ」

司会者「「ピアノと謳う。」というイベントで、原田郁子、Salyu、畠山美由紀の3人が共演しました。鍵盤+歌という編成にこだわったライブで、こちらの記事にもあるようにスタッフとかをあまり挟まずこの3人が中心になって企画していったみたいです」

レジー「この組み合わせで野音、悪いライブになるわけないと思ってチケット取ったんだけど、これほんと行ってよかった。行った時点で結構酔っ払ってたので真っ当な評価ができるか微妙なところではあるんだけど」

司会者「かなり飲んでたからね」

レジー「暑い日の野外はよなよなエールが進むね。まあそれはいいんですよ。今回のライブはさっきも触れましたがリリースツアーとかじゃなくて「気心知れた仲間と好きなことをやる」みたいな雰囲気が素敵だった。あと野音で自由席って初めてだったんだけど、それがまた空気の緩さに繋がってた気が」

司会者「アクト自体はどうでしたか」

レジー「Salyuは小林武史と2人でのステージでした。生で見たの結構久しぶりだったんだけど、“to U”でなんでかわかんないけどすごい泣いてたわ。コバタケ氏あんまり好きじゃないのに。原田郁子はソロで見るのは初めてだったけど、1曲目が“やわらかくて きもちいい風”でおお!ってなった」



司会者「畠山美由紀も初めてでしたね」

レジー「ちゃんと追ってる人じゃないので知ってる曲もほとんどなかったけど、なんか包み込まれていく感じでしたよ。酔った身体がさらにゆるんでいく。アンコールではゆるみすぎてちょっと眠くなってしまった」

司会者「いいんですかそれで」

レジー「そのくらい気持ち良い時間だったんだよね。苗場まで行かなくてもこういう時間を味わえるわけですよ」

司会者「この時期の野音はマジカルな瞬間が生まれますよね」

レジー「セミの鳴き声もいいよね。ビールもすぐ補充できるし。音楽とお酒、そしてだんだん暗くなっていく感じも最高。先月の女子流もすごい良かったよ」



司会者「雨が降らなければ最高のロケーションですね」

レジー「3年前星野源とハンバートハンバート見たときは豪雨だったんだけど、まあそれはそれで。記憶に残ってるのは2009年に見たハナレグミ。最後の方で客席まで降りてきたんだよね確か。BOSEとAFRAと一緒にブギーバックやったり、とにかく楽しかった。最近は野外ライブ=フェス!みたいな風潮もあるけど、晴天の野音はいつだってフェスの空気に負けてないよ」


「恋愛ネタとしての夏フェス」は成立するか

司会者「フェスが夏のレジャーとして定着したみたいな話は今やどこでも普通に言われるようになりましたね」

レジー「そうね。で、そういう形で定番イベント化してくると色恋とつなげる言説が出てくるわけですが。最近気になったのがこの「TOKYO デートスペシャルナビ」」



司会者「デート雑誌のメインコンテンツになってるんですね。タイトルは「跳んで叫べばオトナ男子 はじける夏フェス」です」

レジー「これそもそもはラブホテルの記事が多い雑誌なのね。アマゾンで注文したらそういうカタログがついてきてびっくりしたんだけど」

司会者「特集自体はスカパラのインタビューから始まります」

レジー「スカパラのインタビューとトーキョースカジャンボリーの宣伝が特集のあたまなんだけど、フェス特集の最初がこのチョイスってのもどういう読者層を想定しているのかよくわからない感じだよね。「オトナ男子」向けだからスカパラなんだろうか。で、雑誌のコンセプトに引きつけたのかこんなやり取りがあるんですけど」

さらに、最近、多いカップルで来場する人に対して聞くと

茂木「心を解き放って相手のことを思うと、音楽の聴こえ方が変わってくると思います」

NARGO「ゆっくり座れるゾーンや、はじけるゾーン、いろいろな楽しみ方ができると思います。気分によって移動したりして楽しんでほしいですね」


司会者「なんかカップルあんまり関係ないような」

レジー「まあ答えようがないわな。特集全体見ても、意外と「デートとしての夏フェス」みたいな話出てこないんだよね。流行に乗ってみたもののあまりネタがないことに途中で気がついたんだろうか。普通にサンボマスターや[Alexandros]のインタビュー、あと大きいフェスの紹介とかが載ってます。あ、ひたちなかについてはなんかよくわからない記述があったな。「RIJF 攻略まとめ」というコーナーのファッションに関するところ」

跳んで叫んではじけたいなら男子も女子も水着がおすすめ。動きやすくて何より濡れてもOKだから、汗をかいても、ウォーターミストにあたっても、誰かが振り回す水をかぶっても問題ない。ただ、フロントエリアなど人が密集する場所での露出はNG。水着の上にTシャツを着るなど周りの人への配慮を。

司会者「水着推奨とは」

レジー「「跳んで叫んではじけ」るために水着を推奨してて「誰かが振り回す水をかぶっても問題ない」なんてことまで言ってるのに、「フロントエリアではTシャツを着よう」ってなんか全く辻褄が合ってないのが気になる。ライブやってないところで跳んで叫んではじけて水かけられるんだろうか。あのフェスで水着の人そんなに見ないけど、女の子の水着が増えてくれる分にはそれはそれで嬉しいね。ステージの人ごみにその恰好で来ない限りは別にトラブルにもならないだろうし。今年は行けないんだけどサンセットライブは水着の人結構いて楽しい

司会者「はあ。あと恋愛ネタと言えば最近こんな記事もありました」

今夏こそロックな恋を!音楽フェスで「素敵な出会い」をする方法5つ

レジー「ロックな恋とは」

司会者「わかりません」

レジー「この記事はすごいよ。全文転載したいところなんですが、たとえばこんなの」

■3:隙を逃さない!

音楽フェスでは始終大きな演奏の音が響き渡っているので、ゆっくり会話するチャンスがあまりありません。そこでサウンドチェックなどの時間を大いに活用して、その間にうまいこと相手の連絡先を聞き出すようにするのがコツです。


司会者「なんか我々の知ってるフェスとは違いますね」

レジー「続けて出てくるのがこれ」

■4:彼に笑いかける

フェスではほとんどの人がステージを眺めているので、なかなか相手の注意を引き付けるチャンスがありません。なのでできるだけ彼に視線を投げかけて、目が合ったら笑いかけましょう。そこからがスタートです。

彼の真横や真後ろに立っていては目が合わないので、彼と視線が絡みやすい位置を確保してみてください。


司会者「何が何やら」

レジー「突っ込むのも野暮ですが、複数のステージでいろんなアクトが行われてて、その間に移動したり食事したりと「大きな演奏の音が響き渡って」いない時間まで含めて楽しむがフェスだと思うんだけど、そういうことを知らないで書いちゃったのかしら」

司会者「「海外恋愛情報サイト『ESSENCE』の記事を元に」と書いてあります」

レジー「この人の他の記事も見たけど、基本この「海外の○○を元に」って芸風だった。この2つのメディアを見て思ったけど、やっぱりそのイベントのディティールとかまで理解していないと「そこから恋が生まれる」みたいなお話を広げるのは難しいんだなあと思った」

司会者「それで言うとSHISHAMOの“君と夏フェス”は秀逸ですよね」



レジー「これについてツイートしたら一部界隈でちょっとした騒ぎになっていた」




司会者「短期間でばばばっとRTされましたね」

レジー「花火大会一緒に行って初めて手をつなぐ的な話なんだろうけど、ほんとにそうなの?という気持ちはいまだにある。あとちょっと話逸れるけど、この曲を作詞してるSHISHAMOの宮崎朝子がMUSICAで「私はバンド好き!って感じの子があんまり好きじゃないかも」みたいなことを言ってたのもこれに対する疑念を強くしてますね。何を狙ってやってるのかなと。SHISHAMOのことは去年のアルバム聴いたくらいであまり知らないんだけど、どういうスタンスの人なんだろう」

司会者「フェスの現場ど真ん中の人たちの「フェスと恋愛」表現にも信憑性がないとするともう何が本当なのかわかんないですね」

レジー「この手の話は結局人それぞれというか、ゼロ年代初頭からフェスで恋を実らせた人もいれば今の時代でも恋愛なんてあるわけねーだろバカって人もいるってことでしかないとは思うんだけど。ただこの辺の話題で思い出したんだけど、大学生の時に超好きだった女の子がまさにひたちなか周辺出身の子で。でもその子は音楽そんなに興味なかったから大してその話をしたりはしてなかったんだけど、ある日ロックインジャパンにゆずやミスチルが出演することが発表されたんですよ」

司会者「2001年ですね」

レジー「そう。「ゆずとミスチルなら会話のネタになる!」って思ってその子にフェスの話をしたね。すでに高校時代の男連中で行く約束してたし、そうじゃなくてもフェスに女の子と行くって発想なかったからたぶん誘ったりはしなかっただろうけど。ここで言いたいのは、結局「フェス」と「恋愛」をつながりやすくするキーワードって「人気者のブッキング」でしかないと思うんですよね」

司会者「人気者が出てると異性を誘いやすくなるしイベントに来る人のレンジも広がると」

レジー「もちろんSHISHAMOのPVみたいな邦ロック好きカップルも存在するだろうけど、なかなか趣味がぴったり合うものでもないでしょ。でもテレビサイズの人気者ならさすがに大半の人が機会あったら見てみたいって思うかなと。で、今後のフェスはロックがどうとかじゃなくて人気者のブッキングに勤しむ方向にいく気がするし、その傾向はすでに見えてきてると思います。最後にそんな話を」


フェスと人気者、そして早すぎたGO!FES

司会者「最近のフェスにおける人気者話で言うと、JOIN ALIVEでのTOKIOのパフォーマンスですかね」

レジー「えらい盛り上がったみたいね」

司会者「ダイバーが出たとか」

レジー「そのときにこんなツイートをしたんですが」










司会者「ロックかどうかとかは関係ないと」

レジー「僕もTOKIOはものすごく見たいし人が集まるのもそりゃそうだって感じなんだけど、別にそれはTOKIOがロックだからとかそういうことではないと思うんだよね。JOIN ALIVE行ったことないから雰囲気とかちゃんと掴めてないんだけど、「ロックバンドとして認められるか」じゃなくて「人気者として認められるか」っていう次元の話かなと。ダイブも「フェスではしゃぐ」行動パターンの1つってことでしかないような」

司会者「人気者を見てテンションが上がりすぎちゃったんですね」

レジー「単純に音楽として考えたら“LOVE YOU ONLY”でダイブとかどうなのって感じでしょ。こういう人気者のフェスへの登用って話はそれこそひたちなかのゴールデンボンバーなんかもそうだと思うんだけど。ところで皆さんGO!FESって覚えてますかね」

司会者「ありましたね」

レジー「2010年と2012年に幕張メッセで行われたイベントです。2012年の出演アーティスト見ると結構普通のフェスじゃんって気もするんだけど、ファンモンとセカオワが同じ日とか当時はインパクトあったんだよね。僕はこの年タダ券を友人経由でもらえたので初日だけ行ったんですが、セカオワとPerfumeだけ見て帰りました」

司会者「2日目はいわゆるロックフェス感がありますね」

レジー「うん。で、これって初回の2010年で人集まらなかったことにひよった結果としてのブッキングなんだよねたぶん。2010年のサイトはこちら。出演者はこんな感じ」

■3月20日(土)
青山テルマ / 九州男 / さかいゆう / スキマスイッチ / Perfume / ヒルクライム / FUNKY MONKEY BABYS / 福原美穂 / FLOW

■3月21日(日)
UVERworld / MCU / GIRL NEXT DOOR / KREVA / JAY'ED / JUJU / Spontania / DEEP / BENI / May J.


司会者「「ヒットチャートの主役が集まることをコンセプトにした新しい形の都市型フェス」って触れ込みからすると地味ですね」

レジー「このコンセプトでやるならEXILEとか出てほしかった。あと今改めて見ると、もしこのイベントが当たってたらUVERworldとかもっとフェスに出てたのかもしれないとか思いました。で、このフェスは今では不入りイベントの代名詞みたいになっちゃってるわけなんだけど、これってある意味「ロックとかどうとか関係なくて、人気者を集めようとした最初のフェス」なんだと思うんですよ」

司会者「あー」

レジー「そう考えると興味深いよね。このフェスは電通が名前出して仕切ってたけど、ロッキングオンも絡んでたわけで。渋谷陽一はこのフェスの直後のブログで「フェスとは何かを参加者から学んでいる事に気付く。」って書いてるんだけど、今のロックインジャパンってある意味このときのコンセプトを発展的に取り込んでるとも言えるわけで。「GO!FESは2012年に終了して、2013年にはロックインジャパンに合流した」って位置づけると去年のアイドル大量出演も説明できる気が。まさに今の時代の「ヒットチャートの主役」だもんね」

司会者「ひたちなかのGO!FES化が進んでいるんですね。確かに今GO!FESがあったらゴールデンボンバーとか出てそう」

レジー「うん。で、ちょうどGO!FESについて書かれた面白い文章を見つけたので、一部抜粋して終わりたいと思います。GO!FESは失敗したけど、この失敗をもとにいずれは成功するんだよっていうことが書かれた文章です。基本的にはシャレだと思うんだけど。全文はこちらで

考えてみれば、初回から成功しているフェスなど、ほとんどありはしない。

フジロックも初回は台風で中止になるような酷い事態であったが、

日本にフェス文化は根付かないと言われていたのをひっくり返したし、

北海道でフェスなんて誰が行くんだよと言われていたライジングサンも

10年かけて、あの広大な場所で満員御礼を掲げるまでとなった。


そしてGO!FESも同様、数年後にはそれまではフェスなんてものに行った事のなかった

数万人の"イマドキの若者たち"が大終結するイベントとなり、主催者は"商業的"成功を収めることになるだろう。

そしてその時の大成功とともにこう叫ぶのです。


「完全勝利!!!」


司会者「笑えないですね」

レジー「あのフェスの開催が決まった時は自分含めていろんな「音楽好き」がバカじゃねーのwwwってスタンスをとってたし、一部ミュージシャンもどうなのあれはって言ってたんだよね。でも今は全てのフェスがGO!FESに飲み込まれようとしてるわけですな。全ての、は大げさか。ただ、このGO!FES的な人気者を集めようという論理は「フェスシーン」において無視できないものになってるのは事実だと思います。ジャンルレスになればなるほどそういう側面が出てくるし。かつては「音楽好きの聖域」だったフェスという場所にTOKIOやゴールデンボンバーが出るのはすごく大きな変化だと思うし、フェスを語る言葉ってのも更新していかないといけないんだろうなあと。とりあえずフェスで盛り上がったからあいつはロックだ、みたいな言い方はみっともないからやめたいということですかね。今回はこんな感じで。とりあえず今週末はTIF、来週末はひたちなかなので楽しみです」

司会者「わかりました。では次回はどうしますか」

レジー「実は1つインタビュー企画を仕込んでおりまして、週末にはアップできるかと」

司会者「できるだけ早めの更新を期待しています」
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