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 国連の潘基文(パンギムン)事務総長は30日、パレスチナ自治区ガザの国連運営の学校が砲撃を受け、少なくとも16人が殺害されたことについて、「すべての証拠がイスラエル軍の砲撃だと示唆している」と指摘した。そのうえで、「眠っている子どもを攻撃することほど恥ずべきことはない」と述べ、異例の厳しい表現でイスラエル側を非難した。

 潘氏は訪問先のコスタリカで会見。被弾した学校の位置は「何度もイスラエル軍に伝えられていた」と明らかにし、「今回の攻撃は重大な国際法違反であり、加害者は責任を取らなければならない」と訴えた。

 米国家安全保障会議(NSC)の報道官は30日、イスラエルの名指しはせずに国連施設への砲撃を非難した。「イスラエル軍によって避難が呼びかけられたパレスチナ人の安全が、国連の避難所で確保されていないことを深く憂慮している」と述べた。(ニューヨーク=春日芳晃)