峯俊一平
2014年7月31日03時00分
「ミネルバのフクロウは夕暮れに飛び立つ」と哲学者のヘーゲルは書いた。夜行性のフクロウは知のシンボルとされる。萩市須佐に、そんなフクロウのためのような24時間オープンの図書館がある。なぜ、人口2900人の小さなまちに異色の図書館は誕生したのだろう。
この図書館(愛称・まなぼう館)は、合併前の旧須佐町だった1998年2月に開館した。2000年に増築し、床面積592平方メートルの現在の大きさになった。専門書から児童書まで5万冊余りが並び、地域唯一の図書館として親しまれている。
もともとは、95年に廃止された法務局須佐出張所だった。同町が跡地利用を検討するなか、図書館を熱望する住民や議員の声に押され、当時の町長が改修を決断した。
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朝日新聞社会部
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