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先天的に右手のない6歳の少年が、3Dプリンタ製の筋電義手を得る

以前fabcrossで紹介した、手や脚の不自由な子供たちに3Dプリント技術による安価な装具を提供することを目的として働く国際的なグループ「e-NABLE」が、6歳の少年のために筋電義手を製作した。

フロリダに住む6歳のアレックス・プリング君は、幼稚園で「君の腕はどうしたの?」という質問に答えなくてはならないのが嫌だった。彼は先天的に右ひじの上から先が無かった。彼は自分なりの方法で腕が2本ある子供たちと同じように生活してきたし、彼自身にプライドを持っていた。しかし成長するにつれて、しなくてはいけないことをこなすのがこのままでは難しいということも認識していた。

そこでアレックス君に手を貸したのが、アルバート・マネロ氏をリーダーとしたセントラルフロリダ航空宇宙工学大学の学生チームだ。彼らが所属しているe-NABLEは、腕をなくした子供たちを助ける世界的なグループだ。そしてチームはe-NABLE初となる筋電義手をアレックス君のために作製した。

この義手は彼自身の上腕の筋電によってコントロールできる仕組みだ。義手の使い方が分かったアレックス君がしたがったことは、両腕でお母さんを抱きしめることだった。

マネロ氏のチームはこの義手を3Dプリンタで作製した。材料費は350ドル未満ですんだ。誰もがアクセスしてファイルを取得できるよう、インターネットでこの義手のデザインから組み立て方法までが公開されている。 

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