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“最終処分場候補地”に塩谷町長が反対の考え
7月30日 19時27分

“最終処分場候補地”に塩谷町長が反対の考え
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東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴って発生した放射性物質が付着した指定廃棄物の最終処分場について、環境省は、栃木県内の候補地として、塩谷町を選定し、30日、県と町に提示しました。
塩谷町の町長は「明確に反対する」として処分場の建設に反対する考えを示しました。

原発事故に伴って発生した放射性物質の濃度が、1キログラム当たり8000ベクレルを超える指定廃棄物について、環境省では、一時保管がひっ迫している東北と首都圏の5つの県に最終処分場を建設する方針です。
このうち、栃木県について、環境省は、最終処分場の候補地として塩谷町を選定し、30日、井上環境副大臣が塩谷町役場で見形和久町長と福田知事に提示しました。
候補地は、塩谷町上寺島の寺島入にある3ヘクタールの国有地で安全性などを考慮して選定したとしています。
会談で、井上副大臣は「処分場に対する懸念があると思うので、地元の考えを聞きながら進めていきたい」と述べ、候補地での詳細な調査への協力を求めました。
これに対し、見形町長は、「豊かな自然や名水を大事にしながら町作りを進めてきた経緯が考慮されておらず大変残念だ」と述べました。
見形町長は、会談のあとの記者会見で「明確に反対すると伝えた」と述べ、最終処分場の建設に反対する考えを示しました。
一方、塩谷町役場の前には、建設に反対する住民およそ50人が集まり、「最終処分場は絶対反対」などと訴え、井上環境副大臣などが役場に入る際、入り口を車で塞ぐなどして抗議しました。
また、福田知事は、30日午後、県庁で記者会見し「地元には、原発事故を巡る国の対応が信用できないという声があり、選定結果を分かりやすく説明すべきだ」と述べ、県としても放射線などの専門家で作る有識者会議で候補地の選定の経緯などを検証する考えを示しました。
栃木県の指定廃棄物の最終処分場を巡っては、おととし9月、環境省が、矢板市にある国有林を候補地として示しましたが、事前の説明が不十分だなどとして、批判が相次いだため選定をやり直しました。
そして、去年12月、候補地を1か所に絞って提示する方針を示したうえで、具体的な選定作業を進めていました。
石原環境大臣は、31日、宇都宮市で開かれる会議で、福田知事と県内の市町村長に対し、処分場の建設への理解を求めることにしています。

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