フェイスブックが課金を通じた「Messenger」アプリのマネタイズに関する計画の実現に向けまた一歩を踏み出した。今後フェイスブック上の友達とメッセージするためには、別にスタンドアロンのMessengerアプリが必須となる。
これから数日のうちに、フェイスブックはiPhone及びAndroid用アプリからメッセージ機能をフェードアウトさせる。世界中のユーザは今年の4月からヨーロッパで実施されている実験と同様、フェイスブックでのメッセージのやりとりに専用のMessengerアプリを使うことになる。
フェイスブックは、メッセージ機能のマネタイズに関する計画をいままで別に隠してきたわけではない。同社は今年6月にPayPalの元CEOデデービッド・マーカスをMessengerの責任者に起用したが、その理由は明らかに彼の課金に関する専門知識だ。
Messengerアプリは今や2億人のアクティブユーザに使われており、一日に120億メッセージが飛び交っているとフェイスブックは発表した。これだけのサービスをどのようにマネタイズするかは定かではないが、2014年の第二四半期の決算説明会で同社CEOのマーク・ザッカーバーグは「今後メッセージと決済の間には一定の機能的な重なりが生まれる」と話している。
この動きはFourSquareが複数のアプリ機能を「Swarm」と呼ばれるチェックイン専用のアプリに集約したことに似ている。しかしながら、IT企業がより具体的な目的に合わせてアプリを分離する一方で、ユーザーがフェイスブックやFourSquareのためのアプリを自分の端末に複数持つことに抵抗がないのかという疑問はまだ残ったままだ。
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