３０日午後２時半ごろ、大阪市北区梅田３のＪＲ大阪駅南口改札付近で、急発進したタクシーが駅構内の柱に突っ込んだ。大丸梅田店も近く、現場周辺には買い物客や駅の乗降客らが多数いたが、事故によるけが人はいなかった。車椅子の女性（７７）が驚いて倒れ、軽傷を負った。大阪府警曽根崎署は男性運転手（７１）から事情を聴いている。

　曽根崎署などによると、タクシーは駅南口の乗り場で客待ちしていた。順番を詰めようとした際に急発進し、停車中の別のタクシーにぶつかり、縁石を越えて柱に衝突した。運転手がアクセルとブレーキを踏み間違えた可能性が高いとみている。

　幅約２メートルの柱の手前には通行人が偶然いなかったが、奥には大勢が歩いていたという。事故を目撃した洋菓子店の女性店員（２３）は「タクシーが猛スピードで迫り、一歩間違っていたら大惨事だった。本当に怖かった」と話した。【山本健太】