川原千夏子
2014年7月30日21時49分
原子力規制委員会は30日、原子力発電所で事故が起きた際の作業員の被曝(ひばく)線量について、現行の上限100ミリシーベルトを引き上げる必要があるかどうか検討することを決めた。事故が起きれば、この値を超えるおそれがあることから、前もって検討して混乱を避ける狙いがある。
この日の定例会で田中俊一委員長が提案した。
2011年3月の東京電力福島第一原発事故時には、線量上限値100ミリシーベルトのままでは事故対応が困難として急きょ250ミリシーベルトまで一時的に引き上げた。当時の野田政権が出した「冷温停止」宣言に伴い、同年12月に事故前の値に戻した。
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