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中国 ウイグル族の研究者を起訴7月31日 0時02分
中国の検察は、ウイグル族の著名な研究者を、国家の分裂を図った罪で起訴し、新疆ウイグル自治区で地元政府などが襲われ、合わせて数十人が死傷したと伝えられるなか、政府への批判に対する締めつけの強化に、さらに反発が強まることも予想されます。
新疆ウイグル自治区のウルムチ市の検察によりますと、北京在住のウイグル族の研究者、イリハム・トフティ氏を、国家の分裂を図った罪で30日、起訴しました。
イリハム氏はウイグル族の権利擁護を訴えてきた著名な研究者で、ことし1月、「海外の勢力と結託し、ウイグルの独立を唱えるなど国家の安全と社会の安定に重大な危害を与えた」として拘束され、警察の取り調べを受けていました。
新疆ウイグル自治区では、28日、カシュガル地区で地元政府などが襲われて、合わせて数十人が死傷したと伝えられ、治安部隊による厳重な警戒態勢がとられるなど、締めつけが強まっているとみられています。
イリハム氏は、中国政府の民族政策を批判する一方、ウイグルの独立には反対の立場の穏健派だったことから、今回の起訴は、政府への批判に対する締めつけを強化する姿勢の表れだとして、さらに反発が強まることも予想されます。
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