※6月に行ってきた川床のおはなし。
京都の夏の風物詩といえば、誰がなんと言おうと「川床」と言い張る私。
私の川床デビューは確か小学校4年生の頃。祇園祭が行われている時期に家族で鴨川の川床で食べた夕食が初めての川床体験。
小学生からすると、ちょっぴり大人な空間で少し背伸びをした気分だった。
その時の川床の雰囲気が忘れられなくて、以来、川床は私の憧れでもあった。
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特に今回初めて訪れた貴船の川床は、中心地から少し離れたところにあるということもあり、なかなか行く機会に巡りあえずにいた場所でもある。
鴨川の川床は何回か体験したことがあるけれど、貴船は今回が初めて。毎年テレビや雑誌で眺めていた貴船の地を初めて踏むという事で気分も上々。
ふらっと立ち寄って、気に入った店に入るのが好きだけど、川床となれば話は別。事前に予約が必要な店も多く存在する。
❇︎貴船の夏 川床 | 京都観光情報 KYOTOdesign
ということで下調べは欠かさない。それにしても貴船の川床の相場の高さには驚いた。ランチでも5千円オーバーとは恐ろしい…。
今回は下調べの結果、お値段が唯一といっていいほどリーゾナブルだった「ひろ文」さんに決定。しかし、強気にも予約はしていない。
店名 | ひろ文(ひろぶん) |
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ジャンル | 京料理、懐石・会席料理、そば・うどん・麺類(その他) |
TEL・予約 | 075-741-2147 |
住所 | 京都府京都市左京区鞍馬貴船町87 |
6月の平日ということもあり、比較的に空いていて少し待つとお座敷に通された。
正に、「これぞ川床」と言いたくなるお席。貴船川が流れるその数十センチ上に板が設置されており、その上に畳がしいてありました。
よく「貴船の川床は天然のクーラーみたいで涼しい」という評判を耳にしていましたが、本当にその通り。川を流れる水の冷気が足を伝わりとてもひんやりして涼やかでした。間近に響く川のせせらぎは非常に癒されます。
お食事は6月限定のランチセット。ひろ文名物の流しそうめんや鮎の塩焼きなどがセットで3千円台後半でした。
少々値は張りますが、流しそうめん単体だと1,300円なのでこの値段で鮎の塩焼きも食べれて川床が楽しめるなら貴船ではお得な方かと。
鮎は生まれて初めて食べましたが、臭みなどは全く無く身もふっくらして美味しかった。横に添えてあるお酢を付けて食べるのが気に入りました。
お食事を頂いたら、〆の流しそうめんを頂きに少し場所移動して順番を待ちます。流しそうめんだけで来られてる方が結構いらしたのでお座敷に座って少し待ちました。
そうめんつゆと薬味を前に着座。
流しそうめんを体験するのは初めてだったので、お箸の持ち方があまりよろしくない自分はきちんと掴めるかドキドキでした。
こんな優雅な景色を眺めながら流しそうめんにチャレンジしました。
お店の方の合図で流しそうめんがスタートします。
初めての流しそうめん、無事にキャッチ出来ました。キャッチできなかったそうめんはレーンの先に設置してある籠の中に溜まっていくシステムだそうです。
今回は1束ももらすことなく全てキャッチすることが出来ました。
ピンク色の紫蘇風味のそうめんが流れてきたら終了です。ごちそうさまでした。(合掌)
水の神様 貴船神社で水占い
食後は水の神様が祭ってあるという貴船神社へ。
「水占みくじ」という特殊な紙で出来ているおみくじを境内にある水占齋庭(みずうらゆにわ)に浮かべて結果を見るというおみくじをしました。
昔、雑誌か何かでこのおみくじの存在を知り、一度でいいからやってみたいと思っていたので夢が叶って嬉しい。
気になる結果は…
「吉」。
願望欄の「2つの願いを1度に叶えんとすれば凶」というのは、なかなか当たっている。
普段の自分の行いと合致するところでもあるので自戒として受け取った次第。
貴船から歩いて鞍馬山に行くルートがあって、そこを歩いてみたかったのだけれど雨が降ってきたので断念。山の天気は変わりやすいことで有名。
▽京都歴史散歩:少年源義経が駆け抜けた貴船から鞍馬を行く
7月からは夏休みシーズンということもありお昼のお値段も張る貴船一帯ですが,また来年も川床へお邪魔して都会の喧騒からGet awayしたい。