H2Aロケット:25号機胴体部分を公開 近く種子島に
毎日新聞 2014年07月30日 20時28分(最終更新 07月30日 21時43分)
三菱重工業の名古屋航空宇宙システム製作所は30日、今秋にも赤道上空へ打ち上げ予定の「H2Aロケット25号機」胴体部分を、愛知県飛島村の工場で報道陣に公開した。
25号機には静止気象衛星「ひまわり8号」を搭載。ひまわり8号は、衛星から見える全範囲の撮影間隔を30分間から10分間に短縮するほか、画像を白黒からカラー化するなど観測速度や精度向上が見込まれる。
この日、公開されたのはエンジンを取り付けた直径約4メートルの円筒の胴体部分(全長42メートル、重量14トン)で、内部には液体水素など燃料が入る。材料はアルミ合金で、大部分に黄色い耐熱材が塗られている。25号機は前号機に比べ、搭載機器などを減らすことで若干の軽量化やコスト削減をしているという。
ロケットは来月初めに鹿児島県の種子島宇宙センターへ移送される予定。【狩野智彦】