イングレスとは何なのか? と思いながら真夜中にXmpバースターを乱射している

イングレスです。レベル7まで行きました。戻れない(宮部みゆき風に)。前の記事に書いた「この先にあるのは何だ?」が、少し見えてきました。

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Googleの位置ゲー「イングレス」が、見慣れた世界に別の意味付けをする | Heartlogic

レベル7(セブン) (新潮文庫)
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パズルゲームとしてのイングレス

現段階の個人的なイングレスの楽しみとしては「パズルとして」という面がかなり大きいです。東京都区内では、多くのエージェント(プレイヤー)の行動範囲が自宅/会社/学校等と最寄り駅の間に偏るらしく、駅を中心にしてフィールドの塊が作られる一方、駅間にはかなり空白地帯があります。

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そこをいかに埋めるか、変な形に取り残されたエリアをどう取るか、と考えるのがなかなか楽しい。しかも、レベル7ともなると攻撃力がかなり高いので、邪魔な敵陣営のポータルを破壊して、自分の作りたい形を作るのも容易になってきます。

ほぼ100%自己満足なんですが、もしかすると近隣のエージェントがマップを見て「お、ここ取ったヤツいるんだー」みたいに思っているんじゃないかと想像したりもして……。自己満足です。

力を持つことの怖さについて

イングレスで使える武器「Xmpバースター」はレベルが上がるごとに射程と威力が増していきます。レベル7のXmpバースターは、射程、威力ともにレベル5のおおよそ1.5倍。レベル4のだいたい倍になります。

▼参考:
Xmp Bursters & Attacking Enemy Portals | Ingress Field Guide

※イングレスのエージェントのレベルは16までありますが、攻撃力(使える攻撃アイテムのレベル)としてはレベル8が上限で、それ以上でも変わりません

レベル3〜4ぐらいまでだと敵陣営のポータルを落とすのは難しく、自分がリンクを張れる場所はどこか、自分でも落とせるポータルはないか、などと必死に探したりしたものですが、レベル6、7ぐらいになると雑に強いので、この一帯を雑に焼き払っちゃうかーみたいな気分になることもあります。

でも、いま雑に焼き払った低レベルのポータルは、少し前の自分ぐらいのエージェントが必死に作ったのかもしれないなあ……などと考えると、力を持つことの怖さについて実感させられる気がしなくもありません。まあ、戦略上必要だと考える場面では躊躇なく焼き払いますけども。次にも書くように、無駄撃ち、勝ちすぎ狙いはやめておいた方がいいんじゃないかと思うようになりました。

ゲームバランスについて

イングレスは基本的に、攻撃側が有利なゲームです。エージェントは自分のレベル+2程度のポータルを破壊できると言われています、一方で、レベル8のエージェントは、自分1人では最高でもレベル5までのポータルしか作れません。だとすると、レベル3のエージェントが頑張れば、レベル8のエージェントが守るポータルを落とせるということになります。

その他いろいろの要素もあって、イングレスでは単に「堅くして自陣を守る」ということはほぼ不可能なバランスになっています。そのため、必然的にポータルを取ったり取られたりを、ずっと繰り返すことになります。

これは、ゲームを膠着させず、いつまでも盛り上げるためのバランス取りなのでしょう。また、リアルに近くで生活する人と人とがせめぎ合うゲームだからこそ、どちらかが圧勝してしまわないように配慮されたものだと捉えてもよさそうです。

どちらかがイングレスの中で圧勝すれば、もう一方にはリアルで鬱憤が溜まり、リアルファイトやリアル襲撃も、洒落でなく心配した方がいいでしょう。現実でもゲームでも、一方の勝ちすぎは、かえって事態をややこしくすることがあります。

古参エージェントの動きを見ていると、そのあたりの「勝ちすぎない」ことを実践している人が多いように感じます。イベントがあれば両陣営で話し合って協力プレイをしてみたり、長く続けていれば相手の活動範囲や拠点とする場所も見えてくる中で、ある程度以上は滅多に攻め込まなかったり。

もちろんそこには、リアルな移動をともなう中での体力やら時間やらの限界もあるわけですが、東京あたりの都市部のイングレスは、駅前で殴りあいながら少しし引いた住宅地はわりと安定している、といった感じで日々せめぎ合いが行われているようです。

そんな中で、たまに散歩がてら破壊活動をしていくエージェントがいたりもして、世の中のバランスは保たれているのかもしれません。

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