稚魚激減で価格高騰
静岡県と東京都の2業者が、アフリカ・マダガスカル産の食用うなぎを輸入することになり話題を呼んでいる。
現在うなぎの価格は高騰しており、原因はうなぎの稚魚であるシラスウナギが、エルニーニョ現象や乱獲により激減していることにある。
実際に国内で消費されているうなぎの6割は、既に中国・台湾産のもので、4割が国内産。
中国・台湾産のうなぎも日本と同じ海域で育ったシラスウナギのため減少が著しく、うなぎの供給量は全盛期の5%程度縮小している。
国内産とは違う海域から
今回、日本に輸入されることになったのは、アフリカ・マダガスカル産のうなぎで、静岡県の卸業者が6月下旬に初めてアフリカからの輸入を行なった。
これに続いて7月上旬には東京都の卸業者も輸入を開始する予定。
うなぎの値段は高騰が続いており、今年は養殖うなぎの相場が平年の2倍以上になり、専門店でも「うな重」の価格が大幅に上昇するなどの影響が出ている。
アフリカ産のうなぎは、他の地域に比べ供給量が多く、今回の輸入開始で不安定だった提供状況が安定するのではないかと期待されている。
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日本鰻輸入組合
http://www.unagi-ia.jp/