「ない……番号、ない……ないよ」
僕が初めて受けた試験は高校入試で、合格発表を見にわざわざその学校まで行きました。
当時の僕は県内の有力な模試でかなりいい成績を取り、たとえその模試を受けた全員が同じ高校を受けても受かることができるほどであったので、結果について不安な気持ちを抱いたことはありませんでした。
しかし、発表が行われる会場に向かっている時にすれ違った一人の少年が「みんな受かってて俺だけ落ちてるんだよ…」と泣き声で電話に向かって報告していて、僕は初めて不安を覚えました。
結果はもちろん合格でしたが、あの時に感じた不安はなかなか忘れられないものでした。
それから3年の月日が流れ、僕はまた同じ不安を感じることになりました。
しかし、前回と異なる点が2つありました。
1つ目は合格発表で受験した大学まで行かなかったこと、2つ目は僕の成績がとても悪かったことです。
合格発表当日、僕は11時に起床し、受験後から一週間以上も感じている不安を感じながら、ウェブ上で発表される14時になるのを待っていました。
Twitter上では知り合いの合格報告が続々と流れてくるので、見ていられず、ニコニコ動画のゲーム実況プレイ動画を再生し流れてくる激寒コメントを見て心を落ち着けることにしました。
そして14時になり、殺到するアクセスでなかなか繋がらないページになんとかアクセスし、見た合格発表には、自分の番号はありませんでした。
その時に僕は、あの時の少年の気持ちがわかった気がしていました。もし、大学まで合格発表を見に行ったら、自分も「みんな受かってて俺だけ落ちてるんだよ…」と言っただろうなと。
しかし、よく考えてみると、自分はおそらく彼のように流す涙はなかっただろうということに気が付きました。受験期に周りが必死になって勉強しているのを尻目に、ただ受験勉強から逃げ、怠惰な日々を過ごしていた自分が、なにに対して涙を流せるのだろうか。そこまで考えた時、僕は彼に対して申し訳ない気持ちになりました。その大学になんとかしていきたいという気持ちもなく、なんの努力もなしに受かってればいいなという気持ちで合格発表を見た自分が、友人と一緒に通うことを楽しみに努力をしてきただろう彼の合格発表を見た時の気持ちを、少しでも理解した気でいたのがとても恥ずかしく、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
今回の受験を振り返って、自分がどんなに甘えていたのかということが思い知らされました。そして、不合格という結果に悔し涙も流せない自分がどんなに情けなく、そしてどれだけダメな人間なのかということをつきつけられました。
これからの浪人にあたって重要なのは、ただ勉強をこなすのではなく、受験に対してどれだけ真剣になれるか、そして努力することができるかだと考えています。今後の人生について思考を停止し、適当にいったところで適当に頑張ればいいななどという今までの考えを改め、現実に対して目を向け、まっとうな人生を歩めるように頑張っていきたいと思います。
以上、もし学校に提出する反省文があったらこう書くだろうなという話でした。
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