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危険ドラッグ 深刻な合併症で死亡例も
7月30日 4時08分

危険ドラッグ 深刻な合併症で死亡例も
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脱法ドラッグと呼ばれていた「危険ドラッグ」を吸引して病院に救急搬送された人の中で、幻覚症状だけではなく、筋肉の細胞が壊れる「横紋筋融解症」と呼ばれる深刻な合併症を引き起こし、多臓器不全などで死亡するケースが起きていることが薬物中毒の学会などの調べで分かりました。

学会では、危険ドラッグを吸引することで命を落とす事態になると警告しています。
日本中毒学会によりますと、ことし3月、脱法ドラッグと呼ばれていた「危険ドラッグ」を吸引した東京の20歳の男性が病院に救急搬送された際、幻覚症状だけではなく、筋肉の細胞が壊れる「横紋筋融解症」と呼ばれる深刻な合併症を引き起こしていたということです。
この症状が起きると、腎臓などの臓器に深刻な影響を及ぼす危険性があり、この男性は、4日後、多臓器不全で死亡しました。
こうした死亡例が学会で報告されたのは初めてです。
さらに、危険ドラッグを吸引した30代の男性も、去年同じ「横紋筋融解症」の症状となり、一時、急性腎不全による心肺停止の状態に陥りました。
また、薬物依存症の治療を行う埼玉県立精神医療センターでは、去年8月、危険ドラッグを吸引して運び込まれた30代の男性が「横紋筋融解症」の症状を引き起こし、その後、死亡しました。
男性の血液検査の結果では、筋肉の細胞が壊れると高くなる酵素の数値が5万6000余りに達し、通常の280倍という異常な値を示したということです。
日本中毒学会の上條吉人理事は、「危険ドラッグがかなり毒性の強いものに変わってきていると思われる。命を落とす事態になりかねないので絶対に手を出さないでほしい」と警告しています。

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