総務省が29日に発表した住宅・土地統計調査によると、65歳以上の高齢者がいる世帯が2013年10月時点で2086万世帯となり、全体の40%に達した。手すりを付けたり段差をなくしたりした高齢者の生活に適した住宅も半数を超えた。高齢化が住宅の基本設計に変化をもたらしている。
高齢者がいる世帯は08年の前回調査より266万世帯増え、全体に占める割合は3.3ポイント高まった。75歳以上の高齢者がいる世帯は1101万世帯まで増え、初めて1千万世帯を超えた。手すりを付けたり浴槽をまたぎやすい高さにしたりした高齢者に対応した住宅は2655万戸と全体の50.9%を占めた。
太陽光発電機器がある住宅は157万戸と08年の3倍に急増した。住宅全体の3%を占める。219万戸が太陽熱を使う温水機器を備え、二重サッシや複層ガラス窓を取り付けた住宅は1316万戸に上った。電気料金の上昇を受け、省エネルギー関連の設備のある住宅が増えている。
高齢者、住宅、バリアフリー