cloudpackエバンジェリストの吉田真吾(@yoshidashingo)です。
もう1年半近く前になりますが、AWSから以下のような発表があり、以降AWSアカウントを作成した人は、EC2(仮想サーバー)をAmazon VPCという閉域ネットワーク内に作成することが必須になりました。そして以前からAWSアカウントを持っている人は、引き続きインターネットパブリックな環境にEC2を立てることができる(EC2 Classic環境という名称で)状態が続いていました。
Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】Amazon EC2 アップデート - 全ての皆様にVPC (Virtual Private Cloud)を!
t2インスタンスファミリーはEC2 Classicでは起動できない
しばらく上記の状況が続いていたのですが、この7月に発表された「最も安価な価格帯」で「強烈にコスト効率のよい」新しいEC2のインスタンスファミリー「T2」ファミリーは、EC2 Classic環境を持っていても、VPC内でないと起動ができない、初めてのインスタンスファミリーです。
Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】バースト可能な性能を持つ新しい低コストEC2インスタンス
T2+gp2は最強の組合わせ
gp2 EBSについて
T2インスタンスより少し前に、EC2にアタッチして利用するディスクであるEBS(Elastic Block Store)に、SSD版のもの(General Purpose SSD:通称gp2)もリリースされました。そして、このgp2からは「トークンバケットモデル」という、いざというときには性能を一定時間バースト(ターボエンジンとかブーストシステムみたいなもの)させI/O性能を強化できる仕様が盛り込まれました。
ちなみに、バーストクレジットを使い果たしても、ディスクの大きさにより徐々にバーストクレジットが回復する(FFで言うところのリジェネみたいなもの)ため、特定の時間帯だけバーストさせて、その他の時間はI/Oが少ないたいていのITシステムにおいては非常に合理的なモデルと言えます。
詳細はこちらなどを参照されたい↓
Amazon EBSのGeneral Purpose(SSD)のトークンバケットの仕様について - yoshidashingo
なのにT2インスタンスファミリーはEC2 Classicで起動できない
そんなおトクなt2インスタンスファミリー、比較的カジュアルにEC2を使ううえで最も馴染みがよさそうなインスタンスなのですが、EC2 Classicでは起動できません。
ということでこれからはどんなにカジュアルに使いたくてもVPCを知ったうえでEC2を使う必要があるのです。
こわくないVPC
ネットワーク環境の違い
EC2 ClassicだけだったときとVPC by Defaultになってからの、EC2を一つだけ立てる際の、ネットワーク環境の違いを図示すると以下のようになります。
インターネットダイレクトかイントラネットワーク内かの違いで見るとこんな感じです。
イメージ的には「EC2 Classicはインターネットの大平原で野宿」しており、VPCは「家を建ててその中に住んでる」ような違い。
それでもコワいと感じる人は
公式ドキュメントを読む
- だいたいドキュメントに全部書いてあります。
Amazon Virtual Private Cloud( VPC ) ドキュメント | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)