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皇国のジパング 作者:軍曹

始まり

対空戦闘!!

2022年4月8日A.M09:30
日本近海DCG-190やまとCIC

私こと、有賀はもう何度目になるかわからないが最新のデジタル腕時計を見ながら、そろそろくるか?と予想していた。戦闘配置を下命してから既に30分経つ。すると・・・

「ッ!レーダー反応!対艦ミサイル補足。数8、距離30海里、方位0-1-1。その後方、対艦ミサイル第二派補足、距離40海里、数24!!」

やはりきたな。うわさをすれば何とやら、だ。俗に言うフラグと言うやつか?
それにしても対艦ミサイルが合計32発か・・・ん?















32発?



















はて、俺の耳もとうとう狂ったか?多過ぎな様な気がするが・・・などと考えると、私の隣にいた砲雷長の沖田君が、「確認しましたが、間違いありません。敵対艦ミサイルは32発です」と言うもんだから当然のごとく私は迎撃の指示を出す。

「そうか、SM-6はいけるか?」

「いえ、距離的にESSMが良いかと」

「よし、迎撃任せる」

「了解。目標番号(トラックナンバー)0130から0138、ESSM迎撃はじめ!!」

「トラックナンバー0130から0138、ESSM迎撃はじめ!!同時発射(サルヴォッ)!!」

ミサイル発射管制官が復唱した後、発射ボタンをタッチする。
CICのモニターにはVLSの状況が表示され、艦首側のVLSハッチが開きESSMが発射されたことが表示されている。
因みにそれはレーダーディスプレイにはESSMが八発。正常に飛翔していることが見てわかる。

「ESSM正常に飛翔中。弾着まで30秒!!」

「第二派の迎撃準備。SM-6、スタンバイ!!続けてトラックナンバー0139から0170、SM-6、射程に入り次第発射!!」

「トラックナンバー0139から0170。SM-6スタンバイ。ヨーソローッ!!」

「ESSM、弾着まで15秒」

私が指示を出さなくとも沖田君は良くやってくれる。さすが、元『護衛艦あたご』でCIC要員をやっていただけのことはある。え?なぜ私が知ってるかって?ふっ、私も






































元『護衛艦あたご』で艦長を務めていたからな。




































「ESSMは?」

「弾着まで後10秒。9・・・8・・・7・・・6・・・5・・・4・・・3・・・マーク、インターセプト!!」

その瞬間にESSMが弾着。レーダ画面には8発の対艦ミサイルが消失。沖田君は間髪入れずにやつぎ早し指示を出す。

「SM-6、トラックナンバー0138から0170。発射はじめ!!」

「SM-6、トラックナンバー0139から0170。発射はじめ!!同時発射(サルヴォッ)!!」

SM-6はダウングレード輸入品とは言え、命中精度はかなりのものだ。何せ、本艦の最新式レーダー、『AN/SPY-3』は前級あたご型や、その前のこんごう型よりも遥かに高精度で高性能と来た。まったく、アメリカはとんでもない物を作ったものだ。

「SM-6、前部甲板VLSより発射確認。命中まで後1分」

さぁ、SM-6の誘導性能は高いぞ?それに最新のイルミネーターレーダーだからな。私は自然と顔を口をゆがませ微笑んでいた。そして・・・

「SM-6、弾着まで残り、10・・・9・・・8・・・7・・・6・・・5・・・4・・・3、マーク・・・インターセプト!!SM-6弾着!!対艦ミサイル、反応消失」

その報告と共に通信員が私の近くに来ると、

「艦長、訓練支援艦より入電。訓練終了とのことです」

「そうか・・・わかった。戦闘配置解除。総員通常配備」

私はそう命じるとCICから退出し、自室である艦長室へと向かった。何せ本日中にやらねばならぬ仕事が残っているのでな。




































その後やまとは進路を母港横須賀基地へ向けた・・・
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