良いゲームだ。
正直、大体のスマホアプリゲームには枕言葉がつく。
「スマホゲーム」にしては面白い。
「スマホゲーム」にしては良心的だ。
「スマホゲーム」にしてはストーリーが良い。
おそらく、トータルであらゆるハードと比較して面白いゲームをスマホゲームとして排出されている作品はそうそうないだろう。
例えばパズルアンドドラゴンズ。 あのゲームはあくまでも「スマホゲーム」という条件をフルに活かしたタイトルだ。
3DSで出たパズドラZも
- 出版社/メーカー: ガンホー・オンライン・エンターテイメント
- 発売日: 2013/12/12
- メディア: Video Game
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パズドラの下地があってこそのあの売上だろう。
プラットフォームを置き換えて面白いか?と言われれば中々難しい。
しかし、今回の白猫プロジェクトは久々に枕言葉抜きで良く出来たゲームだった。
戦闘システム ゲームバランス 育成システム 町要素 ストーリー どれをとっても充分他ハードでも発売出来るレベルだろう。
その良さについてはあえて語らない。
ただ一点だけ気になった点がある。「ぷにコン」である。
今回1番のこのゲームの売りである「ぷにコン」と呼ばれる操作体系。
STGアプリで採用されていた変化量操作(いわゆる指を滑らせた方向へ移動。初期位置関係無し)とタップによる自動ロックオン攻撃。そして、長押しとフリックでの特殊能力。
おそらく一本指操作としてはこの辺がギリギリのラインであろう。一本指で遊べるARPGは伊達ではない。
正直、「ぷにコン」その物に不満はない。
しかし、その「ぷにコン」の操作が必要な環境はどういう状況か?
スマホゲームの良さは携帯性だと私は思っている。気軽に遊べるのが何よりだ。「ちょっとした待ち時間の遊び」。 その体系を実現するのに不満は無い。
しかし、肝心の白猫プロジェクトその物を遊ぶ際、ぷにコンを最大限に活かすシチュエーションは来るだろうか?
割りと頻繁かつ相当な通信量 しっかりとした操作を常時要求されるアクション 電池の消費量 発熱。。
おそらく、このゲームを持ち運んで遊べるか? 正直言って厳しい。
ワガママだとは分かっている。だが、私にはせっかくハードによらず遊べるゲームがスマホで出たが「スマホゲーム」であるが故にスマホというハード特有の問題が尽く足枷になっている、そんな印象を受けた。
今後のスマホ自体の進化か、あるいは全く異なるデバイスの登場か、そういった技術革新が変えてくれるのかもしれないが、今の所このチグハグさを埋めるアイデアは思いつかない。
だが、このチャレンジのおかげで、いい意味で「スマホゲーム」というジャンルの枠は一気に広がりそうだ。それに期待しよう。