スカイマーク 違約金700億円の可能性7月29日 18時56分
国内第3位の航空会社、スカイマークの西久保愼一社長は、航空機メーカー「エアバス」との間での旅客機の購入契約の見直し交渉について、エアバスから購入を予定していた6機すべてを解約するという通告を受けたとしたうえで、違約金としておよそ700億円の支払いを求められる可能性があることを明らかにしました。
スカイマークの西久保社長は29日午後、「エアバス」との間で進めている世界最大の旅客機A380型機の購入契約の見直し交渉について記者会見しました。
それによりますと、スカイマークは円安の影響で業績が悪化したため、当初購入を予定していた6機のうち2機の納入時期を遅らせ、残る4機は納入を無期延期とするよう交渉していたとしています。
しかし27日夕方、エアバス側からファックスで、6機すべての契約を解約するという趣旨の通告を受けたということです。
西久保社長は、前払い金として支払った合わせて265億円が損失になるおそれがあるうえ、交渉が決裂すれば、およそ700億円の違約金の支払いを求められる可能性があるとして、経営に厳しい影響が出るおそれがあるという見通しを示しました。
このため西久保社長はエアバス側に交渉の継続を呼びかけるとともに、国際線参入については中型のA330型機を利用するなど、抜本的に見直す考えを明らかにしました。
またエアバスから大手航空会社の傘下入りを求められたとしたことについては、「支払い不能になるのであれば株を売却してほしいと求められ、大手航空会社の傘下に入るよう求められたと想定させるに十分な内容だった」と述べました。
西久保社長は「スカイマークは日本の航空業界に価格競争を持ち込んだという自負がある。どんなに会社を縮小しようとも独立した経営を維持したいと思っている」と述べました。
これについてエアバスは「スカイマークとの協議の結果やスカイマーク側の意向を踏まえて、6機のA380型機の購入契約を解除する通知を行った。エアバスは契約に基づくあらゆる権利と手段を行使する予定だ」とするコメントを発表しました。
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