ムーミンカフェでキャラ相席好評　ほのぼのと食卓囲む

　フィンランドの童話「ムーミン」をテーマにしたカフェで、キャラクターのぬいぐるみが相席するサービスが好評だ。来店者の大半は、親子連れや３０〜４０代の女性客。記念撮影はもちろん、握手やハグをし、一緒に食事を楽しみ、ほのぼのとした時間を過ごしている。

　「ムーミンがご相席させていただいてもよろしいですか？」。フィンランドの料理が楽しめる「ムーミンハウスカフェ　東京スカイツリータウン・ソラマチ店」（東京都墨田区）。店員が客に声を掛け、高さ９０センチほどのぬいぐるみを椅子の上にそっと置いていく。

　水戸市から母親と長男、次男と訪れた長嶋美帆さん（３０）は、ムーミンの相席に「子どもたちが飽きずにいてくれて助かりますね」とほほ笑む。「ふくよかなムーミン一家は子どものころから憧れの存在。一緒に食卓を囲むと懐かしさがこみ上げてきます」

　お一人さまも同様にもてなすサービスが話題となり、ことし香港や米国のネットニュースで取り上げられた。混雑時には対応できないこともあるが、一人客の増加につながっているという。

　ムーミンカフェは他に、東京ドームシティラクーア店（東京都文京区）とキャナルシティ博多店（福岡市）がある。３店で８月３１日まで出している期間限定デザートメニュー「ＭＯＯＭＩ〓Ｓ　ＤＡＹ　プレート」（１６２０円）も人気だ。