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【芸能・社会】

黒木瞳、津川雅彦が感謝 渡辺淳一さんお別れ会

2014年7月29日 紙面から

お別れの会で献花をする黒木瞳(代表撮影)

写真

 前立腺がんのため4月30日に80歳で亡くなった、「失楽園」などで知られる直木賞作家の渡辺淳一さんの「お別れ会」が28日、東京・内幸町の帝国ホテルでしめやかに営まれた。映像化された渡辺さんの作品に出演した女優の黒木瞳(53)、川島なお美(53)、俳優の津川雅彦(74)ら約900人が参列し渡辺さんに別れを告げた。

 数多くのベストセラーを世に送り出し、出版界に多大なる貢献をした渡辺さんをしのぶ会らしく、祭壇は本の形をイメージ。その周囲をトルコキキョウなど白やピンクの花3000本が彩り、遺影として4、5年前に家族が撮影した満面に笑みを浮かべた写真が飾られた。

 進行役は25年ほど前から渡辺さんと親交があったという、フリーの小倉智昭アナウンサー(67)が務め、弔辞は作家仲間の北方謙三さん(66)、林真理子さん(60)が生前の渡辺さんとの思い出を懐かしみながら読み上げた。

 取材に応じた津川は映画「化身」「別れぬ理由」など11本の渡辺作品に出演。しかし、「11本も出ているのに、大ヒット作品の『失楽園』に出ていないのが悔しい」と思わず本音をポロリ。さらに、「(テーマが)男の嫉妬の作品を書いて、主演は僕にやらせるって言ってくれたのに書いてくれなかった…あれがあれば、僕はもう一花咲かせられた」と悔しそうにしつつ、満面に笑みを浮かべた。

 黒木は「お別れ会」の後に出版関係者らに向けてあいさつ。ヒロインを演じた、1997年公開の「失楽園」の撮影時を「強烈な作品なので(撮影を終え)家に帰ると『私、なにやってるんだろう』と思うことの繰り返し。先生の作品は虚実をコントロールするのが大変」と振り返った。「先生は忘れられない思い出を私の心にドカンと残して逝ってしまいました」と死を悔やんだが、「今は感謝の気持ちでいっぱい。先生と同じ時代に生きたことに感謝します」と天国の渡辺さんにほほ笑みかけた。

 ◆主な参列者 黒木瞳、川島なお美、津川雅彦、北方謙三、林真理子、小倉智昭、三田佳子、秋吉久美子、石田純一、名取裕子、豊川悦司、八代亜紀、石破茂、櫻井よしこ、仙石誠・中日新聞東京本社代表(白井文吾・中日新聞社代表取締役会長の代理) =敬称略、順不同

 

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