FB:撃墜事件めぐりサイト誘導、ウイルス感染
毎日新聞 2014年07月29日 11時19分(最終更新 07月29日 13時37分)
ウクライナ東部上空でのマレーシア航空機撃墜事件をめぐり、広告サイトへの誘導やウイルス感染を目的とする偽装メッセージが、日本国内のフェイスブック(FB)上で出回っている。情報セキュリティー大手・トレンドマイクロ社(東京都新宿区)が確認、注意を呼びかけている。
偽装メッセージは、英語で「(撃墜)事件に関する情報を詳細に掲載している」などと記載。FBユーザーを別サイトに誘導し、ウイルスに感染させる。トレンドマイクロは、国内ユーザーからのアクセスを少なくとも数十件確認しており、FBに通報したという。
今月19日にシステムエンジニア(SE)が調査活動中に発見した。メッセージに記載されたアドレスをクリックすると、事件とは無関係の詐欺に関連する広告サイト▽動画再生ソフトのインストーラーを無料でダウンロードするサイト−−に誘導されてしまう。
ツイッター上でも、マレーシア語による同様の偽装メッセージが確認されているという。トレンドマイクロの鰆目順介シニアスペシャリストは、偽装メッセージの目的について「サイトのアクセス数を増やすためかもしれない」とした上で、「注目度が高い事件・事故に便乗し、悪質なメッセージを送り込む例は数多い。セキュリティーソフトなどによる対策は重要」と指摘している。【高橋昌紀/デジタル報道センター】