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【大リーグ】

イチローに再び試練!? ヤ軍が外野手補強方針で出場機会減?

2014年7月29日 紙面から

◇ブルージェイズ5−4ヤンキース

 またも試練!? ヤンキースのイチロー外野手(40)が再び窮地に追い込まれるかもしれない。米放送局CBSスポーツの名物記者ジョン・ヘイマンは27日(日本時間28日)、ヤ軍がツインズのジョシュ・ウィリンハム外野手(35)の獲得に動いていると報道。キャッシュマンGMは打線強化を明言しており、実現すれば、イチローの出場機会激減必至の情勢だ。前半戦は開幕時の外野手5番手扱いから定位置を奪い取ったが、後半戦は打率1割3厘と低迷。ウエーバーを介さないトレード期限(7月31日)を前に、天才打者の周囲がきな臭くなってきた。

 これも常勝軍団に身を置く者の宿命か。ポストシーズン(PS)進出を狙い、7月だけでマッカーシー、カプアーノ両投手にヘドリー三塁手を獲得してきたヤンキースが、今度は外野手に照準を定めている。数々のスクープで知られるヘイマン記者が、本命に挙げるのは安定した打撃を誇るウィリンハム。当然、最も影響を受けるのは調子が下降気味なイチローだ。

 今季、左手首の故障で序盤を欠場したウィリンハムはここまで57試合の出場で打率2割1分9厘、10本塁打、29打点。物足りない数字だが、ツ軍の本拠地ターゲットフィールドは投手有利で有名。右翼が狭く、打者有利なヤンキースタジアムなら数字の上乗せは十分可能だ。加えて、今季の年俸700万ドル(約7億1400万円)とお買い得で、今オフにFAとなるなど魅力的な物件なのは間違いない。

 一方のイチローは後半戦は10試合でわずか3安打。25日のブルージェイズ戦こそ今季初本塁打となる3ランで存在感を示したが、今季の得点圏打率は1割8分2厘とほとんど勝利に貢献できていない。球団地元紙デイリーニューズ(電子版)も「イチローを起用しているようでは10月は難しいとGMも分かっているはずだ」と伝えるなど、米メディアの見方も厳しさを増している。

 ヘイマン記者はさらに、6月下旬に流出した極秘文書でアストロズとのトレード話が発覚した事実から、「イチローはもともと毎日プレーするはずではなかった」と指摘。「ヤンキースへの移籍もオーナーサイドが進めた話で、GMの選択ではない」としており、不振が続けば今季途中で戦力外となったソリアーノ外野手同様、同GMが見切りを付けるのもあり得ない話ではない。

 渦中のイチローはこの日、同地区ライバルのブ軍との試合で1点を追う9回2死で代打出場。相手守護神ジャンセンのカーブを左翼線際に運んだが、左翼カブレラの好捕で最後の打者となった。ウィリンハムの他にもレンジャーズのリオス、フィリーズのバードらの名前も挙がっているヤ軍の外野手補強策。PS進出へ厳しい戦いが続くチームと同じく、不惑の天才打者にもし烈な生存競争が待っている。

 

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