カリスマナンパ師のモリマンディ・レイさんとオールした。
まさか合流して頂けるとは思わなかった。
本来、僕のような実力のない人間は、彼のような本物の実力者と、会うことなどできない。しかし、彼はこんな僕と会ってくれた。彼と会えば、自分の中に革命が起きるから、どうしても会いたかった。
彼と会うことは、大きな賭けだった。僕はナンパの実力では彼の足元にも及ばない。だから、彼の足手まといになることは確実だ。それで彼に怒られるかもしれない。
彼は完全なる実力主義者だけれども、弱者でも一生懸命に頑張る人間に対しては、一定の配慮を見せる。僕は勝手に彼のことをそう思っていた。
つまり、彼の前で自分の限界を超えるほど頑張れば、自分を劇的に変化させることができるかもしれない。彼ほどの実力者の役にほんの少しでも立つことができたならば、こんな僕でも少しは成長したという証になる。
逆に、彼の前で頑張れず、彼の役に全然立てなければ、僕はもうナンパを続けることはできない。何の見どころもないと彼に判断されたならば、僕はこのブログを閉鎖しなければならない。
ものすごく自分勝手な理由で、彼には本当に申し訳ないけれども、覚悟を持って彼に連絡した。実力がないくせに傲慢かもしれないが、モリマンディさん以外のナンパ師では、合流する価値がないと思っていた。彼は快く合流してくれた。
そんなすごい人と一緒にナンパして頂けたので、それについて書こうと思う。
歌舞伎町で彼と会った。
彼は、少し痩せていた。最近、仕事が忙しいらしい。でも、相変わらずテンションが高く、凄まじい緊張感があった。
ロッカーに荷物を預けに行って、それからお酒を一緒に飲んだ。そして、ナンパした。彼はパワフルでしかも繊細だった。高石さんが彼のことを「とても繊細だ」と言っていたけど、僕は今までその意味がまったくわからなかった。
しかし、彼と一緒にナンパしてみて、彼の繊細さを実感した。無教養なので、彼の繊細さを言葉で表現することは難しいけれども、とにかく彼の細やかな感性を感じることができた。その繊細な感性によって、奇跡のようなナンパを成し遂げてくれた。
彼は、絶対に若い美人にしか声をかけない。
その場にいる最もキレイな女性にしか、彼は声をかけない。そして、彼はどんな美人相手にも、まったく怯まない。必ず真正面から声をかける。拒否されても、ものすごい熱意で美人に食らいついていく。あっと言う間に、その美人を笑わせて心を開かせて、即をしてしまう。ナンパ界のメッシである。
あれだけ自分を真正面からさらけ出すことは、なかなかできない。ものすごいパワーでぶつかっていくけど、女の子を心配してあげる余裕もある。簡単には真似できないナンパだった。
彼のナンパを見ていて、僕はぼうとしてしまった。彼のナンパを見ているだけで、なんだかすごすぎて満足してしまった。バカである。僕は本当にどうしようもない。そんな僕を彼は叱りつけた。
僕の中に革命が起こった。
(2)に続きます。