スカイマーク 大手傘下入り要求を拒否7月29日 12時13分
国内第3位の航空会社「スカイマーク」は、ヨーロッパの航空機メーカー「エアバス」との間で進めている世界最大の旅客機の購入契約の見直し交渉で、エアバスから購入のキャンセルを含む見直しの条件として大手航空会社の傘下に入るよう要求され、これを拒否したと発表しました。
スカイマークは年内に国際線に本格的に参入するため、エアバスから世界最大の旅客機「A380型機」を国内では初めて購入する契約を結んでいます。
契約では5年後までに6機のA380型機を1900億円余りで購入するとしていますが、業績の悪化や円安で購入費用が膨らんだため、ことし4月から購入のキャンセルを含めて契約見直しの交渉を続けてきました。
スカイマークの西久保愼一社長は29日、交渉状況についてコメントを発表し、「交渉は難航している」としたうえで、その理由としてエアバスが「スカイマークが大手航空会社の傘下に入ることを契約変更の条件の一部として要求しているため」だと明らかにしました。
そのうえでスカイマークは、「他社の傘下に入ることなど考えられない」とエアバスの要求を拒否しました。
また、「傘下入りを拒否してA380型機をキャンセルした場合には常識を逸脱した法外な違約金を提示してきた」として、エアバスの交渉姿勢を批判しました。
一方、この発表についてエアバスの日本法人は「本社と連絡が取れしだいコメントしたい」と話しています。
スカイマークはエアバスとの交渉を続ける方針ですが、旅客機の購入をキャンセルする場合には違約金などの支払いが必要になり、今後経営への影響は避けられない見通しです。
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